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真珠湾攻撃の計画はご存じですよね?

まず、宣戦布告をし、同時に真珠湾を攻撃してアメリカとの対談を有利に進めようとしました。

短期決戦にする予定だったのです。まぁそうでしょう。当時は石油が足りなくて長期戦になったら日本が負けるのは確実でした。これは軍人なら全員が理解していたでしょう。

しかし結局長期戦になってしまった。

話がずれてきました。私は真珠湾の攻撃を終えたので帰る事になりました。
そこで知りました。

”アメリカ軍に宣戦布告されていなかった”事に。
アメリカ軍は宣戦布告もせずに攻撃した我々を卑怯者、許さないと怒り、国民も反日感情が高まりました。

対談を有利に進めようとして攻撃したのに結局対談することすら出来なくなってしまいました。

中井大尉とは一度練習をしました。えぇ。全く歯が立ちませんでした。彼の機体は急に消えるのです。驚きました。しかしこの練習のお陰で私は生き残りました。敵機を見失うことがなかったからです。一度見つけたら見失うことはなかったのです。

それから中井大尉に会うことはありませんでした。
終戦後聞きました。中井大尉、いえ中井小佐は特攻で亡くなったと。
海軍は終わっていたと、こんな国負けて当然だと、こんな事を言いながら大きな声で泣きました。

彼程の実力者を特攻に行かせるなんて…………。彼は生き残るべきだった。前、元航空隊員で集まった事がありました。その時は中井小佐は生き残るべき人だったと皆で泣きました。あぁ…彼はもしかしたらここで一緒に話していたのでは?と思うと涙が止まりませんでした。



…………。すみません。思い出したら………。でも、彼は沢山の人を幸せにしてくれた。皆のヒーローです。どうか彼の事を覚えている人が亡くなる前に証言を聞いてあげてください。皆さん中井小佐の孫だと聞いたら大歓迎しますよ

「ありがとうございました。ようやく彼の事を語ることができました。」

『こちらこそありがとうございました。』

[貴重なお話を聞かせていただきました。ありがとうございました。]

姉も涙目になっていた。俺もなっているかもしれない。
金子の話を聞いたらわかる。彼はじいちゃんを尊敬していたのだと。

元帝国海軍中尉→←弐



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作者名:ただのオタク学生 | 作成日時:2022年3月13日 0時

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