秘書はいったい、なぜ？3 (ページ49)

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episode　16 ページ49

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『姫香ちゃんこれ、この前の景品なんだけど、川村さんにも渡しといて？』

　

この間のリボン探しで優勝した2人の景品を渡す。

　

　

姫香「私がですか？」

『うん、よろしく！』

姫香「はい.... 」

　

浮かない顔をして渡しに行ったけど、まあいっか。

　

息抜きにキャラメルでも食べよっかなあ。

『あ、副会長！ご用ですか？』

登坂「あ～、あの.... 」

　

何か考えた後に私の手のキャラメルを取って、包み紙をはがして食べる。

　

登坂「糖分不足だからもらう」

　

『それは....最後の1個なのに.... 』

　

　
登坂「 ....だから？」

『え？....別に』

　

登坂「 .....克服するから、俺に克服できないものはない」

　

　

　

なにを？

副会長になにがあったの？

　

prrrrrr♪

　

副会長のお母さまだった。
　

『はい、こんにちは！副会長は会議中です..今日ですか、分かりました！』
　

　

　

急に呼ばれて副会長のご実家に行く。

　

　

母「忙しいのにごめんなさいね」

『いえ』

母「敬浩に聞いたの子供の頃あの場所にあなたも一緒にいたって、本当なの？」

　

『はい、事実です敬浩先生の文章を読んでそのことを思い出したんです』

母「もっと詳しく聞かせてくれない？」
　

『狭くて寒い部屋でした、中に入ると男の子がうずくまってました、不確かですがバカって私に怒ったんですでもそれから私をなだめてくれたんです』

母「そう.... 」

　
　

お母さまは静かに涙を流した。

　

『これ、つかってください』

私はハンカチを渡す。

　

　
　
　

　
　
　

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