秘書はいったい、なぜ？3 (ページ47)

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『社長っ！』

私たちは離れる。

　
　
　

　

岩田「お楽しみ中だった...？ＢＢＱするって聞いたから肉に合う酒を持ってきたんだけど...ごめん帰るね」

　
　
　

『いえ！私が帰ります！！それでは！』

　

　

　
　
　
　

タイミングが悪い。

急いで家を出てきてしまった。

　

　
　

にしても、前もキスしそうになったとき突き飛ばして、

今日もなにか焦ってるように見えた。

絶対に何かあるはず。

　

　

　
　
　
　

　
　
　
　
　

　
　
　
　

次の日エレベーターに乗ろうとしたとき、

　
　
　

岩田「五十嵐秘書待って～！！」

『あぁっ！』

急いで“ 開 ”のボタンを押す。

　

『おはようございます！』

岩田「あ～、ごめんね昨日邪魔しちゃったみたいで」

『いえ！邪魔されるようなことは起きてないので！！ご想像されるようなことは決して！！』

岩田「あ、ついたよ... 」

　
　

気付いたら目的の階についていた。

　
　
　

『すみません....あ、あの』

岩田「ん？」

『副会長の足首の傷跡を見たことありますか？』

岩田「 .....五十嵐秘書も見たの？」

『はい...何の傷跡かご存じですか？』

　

岩田「見たのは1回だけなんだけどね、学生時代部活が一緒だったんだけど、臣はいっつも1人で着替えてたんだよね」

　

『はい』

岩田「更衣室を出ようとした時ドアが閉まる直前に一瞬だけど見えた、両足首の傷跡が」

『両足ですか？』
　

岩田「うん、古そうな傷跡で縛られたみたいだった」
　

『縛られただけで傷は残るんですかね』

　

岩田「ん～、あ！前に動物保護の番組でリードをつけて捨てられた犬が出てたけどずっと歩き回った犬の首は血が通わなくて腫れてリードが食い込んで... 」

『うっ...もう大丈夫です』

岩田「あぁ、ごめんごめん、まあ何の傷かも聞けないし臣もきっと教えてくれないと思う」
　

『 ..... 』

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