. ページ49
.
寒くて、鼻をすする。
登坂 「 はい 」
寒いと言っていたのに、私の肩にスーツをかけてくれる。
『 大丈夫です 』
登坂 「 男は上着を貸すんだろ? 」
思った以上の至近距離で目が合い、
お互い顔をそむけた。
帰り、副会長の運転で送ってもらう。
登坂 「 ススッ 」
鼻をすすっていた。
『 あ、上着返します!寒かったんじゃないですか? 』
登坂 「 寒くなんかない、その服は飽きた好きにしろ 」
『 はい....今日は本当に楽しかったです、副会長のおかげで長年の夢がかないました! 』
登坂 「 だろ? 」
ふっとニヤニヤする副会長。
なにか引っかかる。
この前のレストランのアンケート!!!!
“ 好きな人と行きたいところを書け ”
遊園地
“ 好きな人とやりたいことを書け ”
花火
もしや.....
そう考えていると家についた。
『 ありがとうございました! 』
登坂 「 待って、プレゼントがある 」
トランクへ向かう副会長。
“ 好きな人からもらいたい物を書け ”
巨大なぬいぐるみ
『 もしかして巨大なぬいぐるみ? 』
登坂 「 牛みたいに働いたお前に、牛のぬいぐるみ! 」
やっぱり。
『 変なアンケートだと思いました 』
登坂 「 ほしいものをあげたかった 」
『 私のためにご苦労さまでした 』
大きな牛のぬいぐるみを受け取る。
登坂 「 お前のためならこのくらい何でもない 」
『 これをもらっても一生働きますとは言いませんよ 』
登坂 「 はは、お前にはかなわない 」
『 では、失礼します 』
登坂 「 待て 」
『 はい...? 』
登坂 「 お前の望みはもう1個あるだろ 」
.
595人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
chuuzakana3(プロフ) - これって韓国ドラマにありましたよね! (2021年5月19日 0時) (レス) id: 232b746178 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:信玄餅 | 作成日時:2021年4月22日 17時