秘書はいったい、なぜ？

episode　5 ページ46

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登坂 「 五十嵐秘書、お待たせ 」








『 え？ 』









びっくりした私に優しく微笑む。









『 えっと、なんでここに？岩田社長に呼ばれたんですけど... 』








登坂 「 あいつは来ない、俺が頼んだ 」







『 どうしてそんなことをわざわざ？ 』







登坂 「 俺に誘われたら気まずいだろ 」







『 ...あぁ 』







登坂 「 行くぞ 」







『 人もいないですし、閉園してるんじゃ 』







登坂 「 関係ない、フリーパスならここにある 」









スタスタと歩いていくのでついていく。




その後、ジェットコースターに乗ったり、




バイキングに乗ったりしたけど、




副会長はずっと腕を組んでた。









登坂 「 次は地上17メートルで回転するハリケーンブンブン！ 」






『 あの、疲れました... 』





登坂 「 じゃああのベンチで休もう 」









水を買ってきてくれて、2人で話す。









登坂 「 大丈夫？ 」






『 はい、副会長は大丈夫ですか？ 』






登坂 「 あぁ 」






『 全然怖くないんですか？ 』







登坂 「 恐怖は遊具で感じるものじゃない 」






『 じゃあ何で感じるんですか？ 』






登坂「 それは.....まぁいい、行こう 」






『 ハリケーンブンブンですか？？ 』






登坂 「 いや、五十嵐秘書に任せる 」






『 ほんとに！やったあ！ 』









メリーゴーランドに乗りたいと私は言った、







副会長は乗らないって言って、私だけのることに。









『 副会長！ 』









待っている副会長に手を振ると、




振り返してくれる。




副会長の前を通るたび手を振る。









『 乗らないんですか？ 』








登坂 「 五十嵐秘書が7回も乗る姿を見れば十分 」







『 すいません、つい楽しくて 』







登坂 「 ふっ、そんなに？ 」







『 はい！ずっと乗りたかったんです！昔家族できたときはただ見てるだけでした 』







登坂 「 なんで？ 」







『 遊園地の1日券は高いし、まだ小さかった私よりお姉ちゃんたちの方が楽しめると思って...でも今日夢がかないました！ 』







登坂 「 ...よかった 」
























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