【名探偵コナン】いつも2番目のわたし【降谷零 / 安室透】

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「降谷さんどうして…」


降「少し風見に用があって寄ったんだが

って黒川どうした？」



そう言って驚く降谷さんを見て

泣いていたことを思い出した。



「何でもないです。」



こんな仕事中に泣いてるなんて
知られたら怒られる…



私は下を向いて目をぎゅっと瞑った。




降「なんでもなくないだろ。どうした？」



私の予想とは裏腹に降谷さんは
声だけでも心配しているのがわかるぐらい
優しく話しかけてくれる。




「め、目にごみが入りました。」



降「それは苦しい言い訳だな。
仕事で失敗してもそんな風に泣かないお前が…
どうした。ぶつかったの痛かったか？」





どうしてこんなに優しいの？



これ以上優しくしないでほしい。

勘違いさせないでほしい。

もう好きにさせないでほしい。






「降谷さんには関係ありません。
ぶつかってしまってすみませんでした。失礼します。」



そう冷たく言って、私は歩き出した。





降谷さんが原因で
泣いているなんて知ったら
めんどくさい女だと思われる。


それに加えて
私が好きなんて知られたら…


もう普通に話してもらえないかもしれない。





まだ間に合う。
前みたいに戻ろう。



仕事以外で関わるのはやめて
この思いは心の中に閉まっておこう。



それがきっと一番いいよね。


私はそう決めた。





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