*2 ページ31
____そう。私が熱を出して倒れてしまった日。
聖騎士の所為で、傷だらけになっていたエリー。
怖かった。純粋に、怖かった。
このままいずれ、いなくなってしまうんじゃないかと。
思い出したあの時の恐怖が声にならずに、代わりに涙となって溢れ出た。
「A?」
ぼろぼろと零れ落ちる涙。
掠れた声で「怖かった」とまた呟く。
するとエリーは私を抱きしめた。
「ごめんなさい。私が……」
「ちが、うの」
嗚咽(おえつ)で思う通りに声が出ない。
息がしづらい。
「わ、たしが……いたらっ、わかった、のに!たい、調管理が……ちゃんっと、してなかった、から」
私もほんの少しだけ、魔力があった。
魔力は……よくわかりないけど、正体を暴ける魔力だった。
どうやら強制的に正体を明かすことができるらしい。
「そんなこと……」
エリーが私をさらにぎゅっと抱きしめる。
私もエリーを抱きしめる。
「……大丈夫、大丈夫」
エリーが私の背をさする。
「私はそう簡単にAの前からいなくなったりしないわ」
優しく微笑むエリーにまた涙が出てくる。
そのあと私は安心して眠ってしまったのでした。
『あの夜のA、可愛かったよ』
『もう思い出したくないわー……』
『ふふ』
____涙の味は?
***
私結局何書きたかったんだろう…?
9人がお気に入り
「短編集」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いっちゃん♪(プロフ) - リノさん» ごめんなさい!ずっとこれてなくて……。実テが終わり次第書かせていただきます!! (2018年5月21日 23時) (レス) id: 73d1b6644f (このIDを非表示/違反報告)
リノ - グロキシニアでツンデレお願いしますm(_ _)m (2018年3月23日 5時) (レス) id: 7f8317190d (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん♪(プロフ) - 2本のメンタルさん» 二回もコメントしていただけるなんて夢のようです…!こちらこそ、リクエストありがとうございました!(((o(*゚▽゚*)o)))あまりツンデレ要素なくてごめんなさい!汗 (2016年9月18日 13時) (レス) id: 73d1b6644f (このIDを非表示/違反報告)
2本のメンタル(プロフ) - コメント遅くなってしまいすみません!リクエストに応えて頂きありがとうございます(*´∀`)ツンデレは最強だと改めて思いました(( (2016年9月18日 7時) (レス) id: cf222c1596 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん♪(プロフ) - 2本のメンタルさん» ありがとうございます!!はい、了解です!リクエストありがとうございます! (2016年8月15日 22時) (レス) id: 73d1b6644f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みみず x他3人 | 作者ホームページ:http:/uranai.nosv.org/u.php/hp/itsumi421/
作成日時:2015年11月14日 23時