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4章 6 -NAOKI KOBAYASHI- ページ43

数年前の、ある日









まだまだ小さかった俺たちの会社に、1人の秘書がやってきた。









真「佐野真弓です。今日からここでお世話になります。よろしくお願いいたします!」









俺たちの方が年下なのに、丁寧に挨拶をしてくれた彼女に、俺たちはとても良い印象を持った。









それから彼女は、誰よりもS.S.C.のために一生懸命働いてくれた。









なんで、ここまでしてくれるんだろう。そう、思う程であった。









岩「どうしよ...生産ラインの契約ミスった...!」

真「すぐに、確認して参りますね!」









健「あかん!また作業工程でミスや...。」

真「大丈夫、絶対に持ち直せます!」









臣「俺もう、ダメなのかもしれない...。」









ある契約が破談に終わり、臣がみんなの前でそう呟いた時には真弓さんが真っ直ぐに臣の元へ駆け寄って






真「何言ってるんですか!




今まで登坂様が頑張っていらしたのは私が一番よく知っております!




自信を持って、前を向いて歩きましょう!」









そう、キラキラした笑顔で語りかけていた。









S.S.C.には、彼女と俺たち幹部で契約成立や目標達成ができたときに撮った写真が、何枚も飾られていた。









俺たちは、彼女にずっと支えられていたんだ。









.









あの事件が起こったのは、最も重要な取引相手との契約の日だった。









いつも通り、出勤してきた筈だった。









会社の様子が、おかしい。









それは会社に入ってすぐにわかった。









破り捨てられた企画書に、契約書









取引相手に渡す筈だったデータの入ったUSBは真っ二つにへし折られていた。









直己「なんで......」

隆「あ、直己さんおはようございま.....」

臣「ん?どうした?隆...二...っ!」









愕然とした俺たちの視界に入ってきたのは









ゆっくりと立ち上がる真弓さんの姿だった。









臣「真弓さん...!無事ですか!?誰がこんな...怪我、ないっすか??」









すぐさま駆け寄って、彼女を支えようとする俺たち。









真「こっちに来ないで!!!」









彼女が、それを阻止するなんて。

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なす(プロフ) - 林檎。さん» 長らくお待たせして申し訳ございません...。そう言ってくださる方がいると思うだけで大きな励みになります、ありがとうございます! (2016年11月12日 20時) (レス) id: 37707962b3 (このIDを非表示/違反報告)
なす(プロフ) - もちさん» ありがとうございます!更新遅れて申し訳ありませんでした...。 (2016年11月12日 20時) (レス) id: 37707962b3 (このIDを非表示/違反報告)
林檎。(プロフ) - 更新お待ちしてました!これからもご自分のペースで頑張って下さい! (2016年11月8日 21時) (レス) id: 53916f0827 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - 更新ありがとうございます!面白くて大好きです! (2016年11月8日 18時) (レス) id: f62c4bc716 (このIDを非表示/違反報告)
林檎。(プロフ) - 更新楽しみにしておりました!今後の展開期待です! (2016年7月31日 21時) (レス) id: 53916f0827 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なす | 作成日時:2016年3月29日 13時

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