S.S.C.-strong woman-

3章 2 -NAOTO- ページ22

直人「は！？臣が消えた！？」



直己「...！」

隆「っ臣！」









直人「うん...うん、わかった。」









あいつ...馬鹿なことしやがって...！









もしお前に何かあったら...みんながどれだけ傷つくかわかってんのか！？







.









それともお前は...自分のことなんてどうでもいいって、思ってるのか？









隆「直人さん、臣は...」

直人「あいつ...何度もAちゃんに呼び止められてたのに勝手に1人で進んでいったらしい。

そして周りの人間が気づいたときにはもう見えなかったとか...。









後を追ってたAちゃんも、消えたらしい。」









.









隆「馬鹿だな...何やってんだよ...！」

健「臣も心配やけど...Aちゃんも心配や。」

隆「健ちゃん、今こんな事態でAってやつのことなんか...」




健「アホぬかせ、隆二。


ええか、どう頑張ったってな、 Aちゃんは女や。


でも、あいつとはちゃうやろ。


Aちゃんは、いつでも俺たちのこと命かけて守ってくれとんねんぞ。


お前はそんな人でさえ、心配することすらできんくらい悲しいやつになってもーたんか。」

隆「それは...









......俺が間違ってた。ごめん、健ちゃん。」









珍しく、健二郎が怒った。









思い返してみれば健二郎が怒るなんてそう無い。









健二郎の様子に、隆二もようやく何かを感じ取ったらしい。









あとは、2人が無事でさえいてくれれば...。

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