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2章 10 -KENJIRO YAMASHITA- ページ18

目を見開いて、俺を見るAちゃん。









A「私には...愛なんて感情は必要ありません。」









…意味深な発言すぎやろ、とどうしたらいいかわからなくなってキョトンとしてしまった。









ただ、幸いな事にもうその時にはS.S.C.に到着していた。ラッキーやなほんまに、俺。









健「Aちゃん、降りるで。」

A「...はい。」









Aちゃんを連れて行った先は、S.S.C.に併設された病院。









EX clinic









院長の五十嵐(HIRO)さんを筆頭に、内科、 外科、精神科...全ての医療の最先端と最高の腕を持った医師がここに集う。









今日、お世話になるんは、外科の良平(AKIRA)先生っちゅうんやけど。









健「良平先生、Aちゃんお願いします。

良「はいよ、どったの。肩やった?」

健「本人は転んだ、って言い張るんですけど...。」

良「んー、血は止まってっからよ、ガーゼ取っちまうな。」









一度全てのガーゼを取る先生。









良「...これは転んだ傷じゃねえなぁ...残念だが。」

A「...。」

良「例の爆破事件か。破片で...






肩、スッパリいきかけてやがる。」









嘘やろ、そんな怪我...









直己さんや亜嵐のために、黙っとったんか。









健「Aちゃん、それは、ちゃうやろ。」









珍しく、自分が怒っているんだという感覚がした。









健「なあ、俺たちの命守ってくれとる人の肩こんなになって...





心配すら、させてくれへんの…?」

A「...っ!」









驚いたような顔で、俺を見るAちゃん。









良「ま、これは健二郎の言う通りってとこだな。





幸いにも傷だってそんな深くまでいってるわけじゃねえし、すぐ治る。








だが出血が多い。




ここまで意識保てんのが冗談みてえだ。



治療と輸血、しとくからよ。





あ、心配すんな。医療費は今まで健二郎が俺に奢ってくれた飯分でチャラにしといてやるよ。」







健「Aちゃんの肩がよくなるんやったらそれでいいっすわ。良平先生、ありがとうございます。」









そして、Aちゃん。









健「怪我治ったら、一緒にご飯でも食べよな。」









鋼の女の瞳が、濡れた。

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なす(プロフ) - 林檎。さん» 長らくお待たせして申し訳ございません...。そう言ってくださる方がいると思うだけで大きな励みになります、ありがとうございます! (2016年11月12日 20時) (レス) id: 37707962b3 (このIDを非表示/違反報告)
なす(プロフ) - もちさん» ありがとうございます!更新遅れて申し訳ありませんでした...。 (2016年11月12日 20時) (レス) id: 37707962b3 (このIDを非表示/違反報告)
林檎。(プロフ) - 更新お待ちしてました!これからもご自分のペースで頑張って下さい! (2016年11月8日 21時) (レス) id: 53916f0827 (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - 更新ありがとうございます!面白くて大好きです! (2016年11月8日 18時) (レス) id: f62c4bc716 (このIDを非表示/違反報告)
林檎。(プロフ) - 更新楽しみにしておりました!今後の展開期待です! (2016年7月31日 21時) (レス) id: 53916f0827 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なす | 作成日時:2016年3月29日 13時

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