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「まぁ、とにかく今日はお風呂入ってちゃんと布団かけて寝ること」
『海斗もね。今日はありがとう』
「何かあったら連絡して。すぐ部屋行くから」
『うん。海斗大好き』
海斗みたいな幼馴染がいて良かった。
ずっとずっと、海斗とは仲良くしていたい。
海斗は真っ先に思い浮かぶ私の心の支えなんだって、今日また改めて感じたよ。
これからも、ずっと一緒に、唯一無二の幼馴染のとして居れるといいな。
「……ん、じゃあ明日」
『明日ね。おやすみなさい』
「おやすみ」
海斗はいつも、私が家のドアを閉めるまで家に入らない。
今も私がドアを閉めて鍵を閉めた後、海斗が家のドアを閉めた音が聞こえた。
……海斗は、どんな人が好きなんだろう。
海斗に好きな人がいたら、海斗がもし誰かと付き合ったら、こんな日常もなくなってしまうんだろうか。
恋のことは、恋したら分かるんだと思っていたけど、全然分からない。
難しいから、こういうものこそ授業をやってくれればいいのに。
お風呂に入って、部屋に行って携帯を見ると、メッセージが1件入っていた。
それは宮近くんからのもの。
“暖かくして寝なね”
私が急に逃げ出して、改札前にいる宮近くんを無視しても、変わらず気遣ってくれる宮近くんはどこまでも優しい。
……私、宮近くんの理想の人みたいになれるかな。
もし宮近くんがそんな理想の好きな人ともう出会っていて、特定の人のことを話していたとしたら？
今から私が入り込む隙なんて、ないよね。
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作者名：愛生
| 作成日時：2024年1月21日 2時
