少しの欲と甘い日 ページ4
安田side
信ちゃんは複雑な顔を時々しながらも俺と一緒におってくれることが多くなった。
嬉しい。
どんな方法であろうと信ちゃんが俺のそばにおるんやで？
まさに世界は煌めく、や。
信ちゃんにとっての一番が段々と
横ちょから俺に変わる。
信ちゃんのキスする時の顔、
俺の下で俺の上で鳴く時の信ちゃんの顔、
俺とおる時だけ聞かせてくれる安心しきった甘く優しい声。
昔は横ちょの権限だったものが今じゃ自分にあるのだ。
表現はアレやけど、支配欲が強かった横ちょに対して、俺は独占欲が強い感じ。
相手を泣かせてまで我がものにはせんけど
気付かない程度に自分で鎖をつけるように
俺のそばを離れられないようにする。
ある意味、自分の方が質は悪いんかもな。
｢やす…｣
｢ん？｣
甘える君をそっと抱き寄せて、俺のが小さい言うても変わらない身長差を生かして、真正面から抱いて、触れるだけのキスをする。
その後に気持ちが流され始めたのを見計らって
舌で彼の唇をつつく。
つつくと不器用に口を開いて俺の舌を受け入れた。
深いキスなんて初めてじゃないはずなのに初めてみたいな反応だから、たまらない。
けど同時に毎回、横ちょにこんな反応してたと思うと…。
………悪いなぁ…自分。
｢はぁ…ふっ…んっ…っ｣
｢やだなぁ…表情えっろ…っん…｣
｢うる…さぁい…っ…なぁ。｣
｢なに？｣
少し俺に背を向けたと思うといきなり噛み付くように向こうからキスを再開した。
｢っ…！！んっ…っぁ…！？｣
口の中にさっきとは違う甘さが広がる。
ドロっとしたチョコみたいな……
｢ヤス、はっぴーばれんたいん…｣
｢それ、手作りではないけど酒入りのえぇやつやから残りは大事に食べてな｣
思わぬプレゼントにびっくり。
そう言えば、今日はバレンタインだった。
大事にかぁ……
ごめんな信ちゃん。
大事には食べれんわ。その代わり、信ちゃんと一緒に食べてもえぇかな？──────────────────────
バレンタイン記念に。
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応援人 - 更新ありがとうございます!!((土下座 (2018年6月1日 19時) (
レス) id: dac8270f0f (このIDを非表示/違反報告)
応援人 - おもしろいです!!更新頑張ってください!!!!!!! (2018年5月25日 23時) (レス) id: dac8270f0f (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - 紫ラムネさん» 励ましの言葉をありがとうございます！亀更新ですがなるべく幸せな形で終わろうと思います。ありがとうございます！ (2018年4月16日 1時) (レス) id: 3e096c67ca (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - 雛らびゅさん» お優しい言葉、ありがとうございます。ぼちぼちですが書いていこうと思えました。本当に嬉しいです！ (2018年4月16日 1時) (レス) id: 3e096c67ca (このIDを非表示/違反報告)
雛らびゅ - 読者です。書き切ってほしいな、と思います。今こそ、こういった小説が、心の拠り所になる人もいると思います。 (2018年4月15日 23時) (レス) id: aa234cba68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いつき | 作成日時：2018年2月22日 11時
