共犯者 ページ17
赤side
その日からマルは俺の
『寂しさ埋め役』
になった。
会いたい時、どうしても亮のことに不安になってダメになりそうな時、アイツの元に行った。
優しくて俺が大好き(？)なマルは電話1本でもすぐ駆けつけてくれる。
そして俺の寂しさを埋めてくれた。
体を繋げるなんて最低な埋め方だと思う。
それでも一時的であってもあいつは俺の元に来て、俺を束の間の幸せにいざなってくれた。
｢大倉のことが好きなんに、利用してすまん｣
ある日の夜にお互いに裸のまま、ベッドで謝った。
｢別に。｣
｢だってお互い様や。｣
｢は？｣
｢すばるは亮ちゃんが好きなのに俺に抱かれる。
俺は大倉が好きなのにすばるを抱く。
それに"好き"とか、"俺しか見ないで"とか、
そーゆー流れやから普通に俺、言うてまうけど
一般的に考えれば最低やからな。｣
どこか哀しそうな目で遠くを見つめるマル。
その姿があまりにも普段のマルらしくなくて、
とっさにマルの頬に手を当てた。
｢マル…お前ばっか自分を責めんなや…。｣
｢…｣
マルの子供体温な体にそっと抱きつく。
｢俺らは共犯者や。｣
｢だから、叶わない恋に夢見て、｣
マルの唇にそっとキスを落とす。
触れるようなバードキスってやつ。
｢俺らなりに愛を知ろうや。｣
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応援人 - 更新ありがとうございます!!((土下座 (2018年6月1日 19時) (
レス) id: dac8270f0f (このIDを非表示/違反報告)
応援人 - おもしろいです!!更新頑張ってください!!!!!!! (2018年5月25日 23時) (レス) id: dac8270f0f (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - 紫ラムネさん» 励ましの言葉をありがとうございます！亀更新ですがなるべく幸せな形で終わろうと思います。ありがとうございます！ (2018年4月16日 1時) (レス) id: 3e096c67ca (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - 雛らびゅさん» お優しい言葉、ありがとうございます。ぼちぼちですが書いていこうと思えました。本当に嬉しいです！ (2018年4月16日 1時) (レス) id: 3e096c67ca (このIDを非表示/違反報告)
雛らびゅ - 読者です。書き切ってほしいな、と思います。今こそ、こういった小説が、心の拠り所になる人もいると思います。 (2018年4月15日 23時) (レス) id: aa234cba68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いつき | 作成日時：2018年2月22日 11時
