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伏し目がちに呟いた村上の言葉に安田は思わず大きな声で、はぁーー！？と叫んでしまった。
｢なん…そんな叫ばんくてもえぇやんか…｣
｢するわ！！横ちょと！？なんで！？あんな幸せな雰囲気かもしだしてるくせに！？｣
思わず、テーブルをガタンと揺らし、立ち上がる安田。
｢お前らから見たらそうやろうけど俺らからしたらちゃうねんって…だから…相談なんやって…｣
しおしおとこうべを垂れ、俯く村上に流石に自分がやり過ぎたと自覚したのか、頭を冷やすように安田は自分のお茶を一気飲みした。
｢ごめん…けど、なんで別れたいなんて？｣
村上と横山は長年の片想いをすらせすらせ、やっと結ばれたのだ。別れるなんて考えが浮かぶのが安田には不思議だった。
確かに二人は付き合って２年くらいにはなるが、それ以前が長かったからまず、倦怠期はないだろうと思っていた。
｢倦怠期ちゃうの〜？｣
｢最初はまぁその案も考えたんやけど、あそこまではっきりされると…｣
｢はっきりと？｣
はてなマークが浮かぶ安田に対して、村上は静かにその場に立つと思えば、紺のジーンズを右側だけめくり、更にグレーのパーカーの左腕を捲った。
そのめくった先にあったのは、
赤黒くなっている鬱血痕だった。
｢…し…んちゃ…ん…それ…｣
｢言葉なんて優しいもんやない。
ホンマもんの束縛やで。｣
｢ここ半年くらいからやねん。
夜はよくこの痕みたいに縛って、するねん。｣
痕を擦りながら、悲しそうに下を向く村上。
｢よく、って、今まで我慢してたん？｣
｢…なんかの新しい楽しみ方や思っとった。｣
あー、鈍感過ぎてこっちが過保護になりそうだと年上に向かって安田は半ば呆れ、半ば心配になった。
｢けど、あんときのヨコの顔みて、あっこれはいつか俺が死んでまうかも、って思ったん。｣
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夢香(プロフ) - すごく続き気になります！お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！楽しみにしてます (2018年2月4日 1時) (
レス) id: dbf0f991b5 (このIDを非表示/違反報告)
雛らびゅ - うわぁぁ、ヨコ怖い笑でもそんなドロドロ話、楽しみにしてます(●´ω｀●) (2017年8月3日 0時) (レス) id: aa234cba68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いつき | 作成日時：2017年8月3日 0時
