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「「 お疲れ様でした、」」








午前中のリハーサルも終わり、帰る支度をする。


仕事があるメンバーもいれば午後からオフのメンバーもいる。








陸「樹ー!昨日ご飯行けなかったから行こうよー!」


「あれ、陸さん今日って…、」


陸「え?」


壱「陸さん、俺らはGENEさん達とボーカルリハです」


北「行きますよ、」


陸「いつき〜!!!」





壱馬さんと北人さんに腕を掴まれ、陸さんはボーカルのリハ室へと連れて行かれた。


今度お休みの時に飯行きましょう陸さん、俺の声すらも聞こえない陸さんに心の中で約束をした。














「お疲れ様です、」


「ちょっと待った〜!!」





支度を終えリハ室のドアノブに手をかけ帰ろうとしている時誰かに呼び止められた。








翔「いっちゃ〜ん、俺と昼飯食べに行こうよ」


「…いいですけど、」











ニヤニヤしながらお誘いをしてきた岩谷翔吾さん。

このグループ、やけに最近飯の誘いが多いけど何か怪しい。

この誘いにも何かある、そう疑いの目を翔吾さんに向けるけど、翔吾さんは笑顔のまま。








翔「じゃあ、行こっか」





お疲れ様です、とリハ室を二人で出て、エレベーターに乗り込む。








翔「いっちゃん何食べたいー?」


「翔吾さんはないんですか?」


翔「これってのはないけど、動いたしスタミナ付けよ!肉食べよ!」


「いいですね」











俺らの行きつけの焼肉屋さんがあって、そこでいい?と聞いてくれる翔吾さん。





「いいっすよ」





一応答えるものの、歩く足取りは既にそこに向かっていてこれは無意識なのか?と少し気になってしまう。








翔「いっちゃん着いたよ〜」








中に入り店員さんに人数を伝え席につくと、すぐメニュー表を俺に渡してくれる。








「今日いつもより優しくないっすか?」


翔「そう〜?ていうよりいつも俺優しくないみたいじゃん。笑」


「いや、そういう訳じゃないっすけど…」








翔吾さんはいつも優しい、だけど今日は特別優しい。








翔「俺いっちゃんと話したい事あってさ〜」





だから早く決めよ!と翔吾さんもメニュー表を開く。





なんか嫌な予感がする、そう感じたって時すでに遅し。








呼び鈴を鳴らし、とりあえず翔吾さんも俺も注文を済ませた。
















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作者名:とん☆ | 作成日時:2019年6月13日 19時

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