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北「抜け駆けなんてずるいぞ」
「だからしてないですって」
この間電話が終わった後戻ったら
何してたのと問い詰められて
コンビニに言ってただけ、と言っても
北人さんは納得してないご様子で。
次の日もまた聞かれたから本当の事を言えば
は、抜け駆け?と言われ
そんなんじゃないと言ったところで聞く耳も持ってくれない。
「そういえば、この間言ってた好きな人って本気っすか?」
北「本気もなにも俺はAちゃん好きだよ」
「それはどっちの?」
北「なに、気になんの?」
「いや、まあ」
北「俺が本気だったらどうする?」
「どうするって、どうもしないっすけど」
北「ふう〜!余裕だね〜」
「余裕もなにもそんなんじゃないですよ」
北「そっか、」
そういうと俺の肩をトントン、と叩いて
違うメンバーの所へ行った。
結局なにも分からずのままリハが始まる。
モヤモヤしながらリハをしているけど、
正直頭に何も入ってこなくて。
拓「樹さん、そこの振り間違ってますよ」
健「あれ、樹が間違えるなんて珍しい〜」
浦「おっと藤原樹がそんな簡単なミスするなんて雨でも降るかな?あはっ」
普段はあまりミスしないのに、簡単な振りすら
ミスしてしまう程集中出来てなくて、
こんなんじゃダメだ、と自分に喝を入れる。
「終わった…」
やっと終えたリハ。
何故かいつもより長く感じたのは、
自分が集中出来なかったからだろう。
今日は早く帰ってゆっくりしよう、と
さっさと支度を終わらせてリハ室を出ようとした時、
後ろから背中を叩かれた。
北「さっきの話、俺本気だよ」
「え?」
北「樹には悪いけど、俺は譲らねーよ?」
じゃ、お疲れ!とまた肩をトントンと叩いて
翔吾さんのもとにかけよっていった。
宣戦布告?された?
しかも俺まだ何も言ってないし…
さっきとはまた違うモヤモヤを抱えながら
エレベーターのボタンを押した。
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作者名:とん☆ | 作成日時:2019年6月13日 19時