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北「俺寿命が5年は縮んだ…」
「大袈裟っすね」
『意外と面白かったですよ?』
北「Aちゃん正気?」
映画館を出て近くのカフェで休憩をしていた。
本当はご飯行こうと思ってたけど、1人顔が終わってたからとりあえず、とAちゃんと2人で北人さんを支えながら連れてきた。
俺はもう絶対見ない!なんて言ってコーヒーを飲む北人さん。
なんか映画観る前より顔がげっそりした気がするのは、気のせいか。
「Aちゃん、またオレンジジュース笑」
『また樹くん馬鹿にしてる〜』
北「そこの2人、イチャイチャしないでくれる?」
『いや、してないですよ!樹くんが馬鹿にしてくるんです!』
「してないって、この間も飲んでたからさ」
『まだコーヒーはデビュー出来ないです…』
北「あれ、Aちゃん飲めないの?」
『コーヒーはちょっと…』
北「ならカフェオレとかラテから始めたら?」
『あ、確かに!それなら飲めそうです』
「何でいきなりコーヒーから行こうと思ってたの笑」
『樹くんが飲んでたので、一緒の物飲めた方がいいかなって』
北「はい、ストップストップー」
向かい合わせに座ってた俺らのテーブルの真ん中を上下に腕を振って止めに入る。
そうはさせねーよ?と、俺の隣に座ってた北人さんが移動してAちゃんの隣に座った。
北「一応今日俺とAちゃんだけでデートする約束だったの忘れるなよ!」
「でも結局3人なんで」
北「くそっ…、もうAちゃん行こ!」
『あ、え、樹くんも行きましょ!』
荷物を持ってAちゃんの腕を掴んで店を出る北人さん。
年上なのに子供っぽい所が多すぎる。
まあ、北人さんだからなんか許せるんですけどね。
それにしてもさっきの言葉がずっと頭から離れない。
俺の為に無理してコーヒー飲もうとしてたのかな、なんて考えただけで頬が緩んでしまう。
って何考えてんだ俺、気持ち悪すぎるだろ。
今は考えず楽しもう。
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作者名:とん☆ | 作成日時:2019年6月13日 19時