検索窓
今日:9 hit、昨日:14 hit、合計:80,224 hit

12 ページ12










ー ガラガラ





『いらっしゃ…え、樹くん?』


「どうも」


『こちらどうぞ』





空いている席に案内されそこに座る。





「混んでるね」


『ランチタイムの時間だから多少ね笑 でも殆ど常連さんばかりだから』


「そうなんだ」





少し忙しくて一週間ぶりにAちゃんが働くお店に来た。


夜しかやってないのかと思っていたけど、この間北人さんに話を聞いてたら


北「昼ごはん何処で食べようか探してたらあのお店見つけたんだよね」


って言ってて、お昼もやってる事を知った。


北人さんも ランチのご飯も彼処は美味しい!ってゴリ押ししてたし、丁度外に出てたから寄った。





『メニューお決まりですか?』


「じゃあ、生姜焼き定食で」


『かしこまりました、メニューお下げしますね』





少し話せるかな とも思ってたけど案外バタバタしていて、話せそうにもない。


お店自体広いわけではなく、こじんまりとした店だからホールもAちゃんともう一人の人で回してるみたい。





『お待たせ致しました』


「ありがとう、忙しそうだね」


『いつもこんな感じだよ、後もう少しで落ち着くと思う』





時計を見れば皆のお昼休憩も終わる時間が近づいていて、次はレジが混雑している。





「いただきます」





今日はご飯を食べたら大人しく帰ろう。


そう思い、ご飯を食べ進める。






あっという間に全て平らげて、


「ご馳走様でした」


お会計をしようと席を立った。





『樹くん!』


「あ、どうした?」


『もう帰るの?』


「うん、Aちゃん忙しそうだったから今日は帰るよ。また北人さんとゆっくり来るね」


『そっか、樹くんと話したい事たくさんあったのに』





眉を下げて少ししょんぼりとするAちゃん。

そんなに俺と話したい事ある? そう聞きたいけど、なんか聞けない。


『またLINEするね!北人くんにもよろしくお伝えください』


お会計を済ませて、外に出るとAちゃんも出てきて、お見送りをしてくれる。





「じゃあまた!」





笑顔で手を振っているAちゃんに一度背を向けて歩き出した。


でも俺も今日久しぶりに会って少しだけでも話したい と思って来たし と考えて足を止めてまたAちゃんの方を振り返る。





『あのさ、もし迷惑じゃなかったら今度お茶でもしませんか?』





少し驚いた顔をしたけどすぐに笑顔になり はい!と答えてくれた。





13→←11



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (125 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
878人がお気に入り
設定タグ:THERAMPAGE , 藤原樹 , 吉野北人
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:とん☆ | 作成日時:2019年6月13日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。