はい、セコム。 (ページ8)

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『Driving me nuts…イライラさせんな。
Driving me crazy…あなたは私を狂わせる。』

「いや、なに明らかに出なさそうな短文やってんだよ」

『備えあれば憂いなしって言うじゃんか！』

「直前にやることかよ…」

おれ、こむらくん。いまゆうえいこうこうにいるの。

筆記試験会場の指定された席に座り暗記帳をガン見してると、前の席の人使が話しかけてきた。

本音を言えば筆記より実技の方が心配だけど、原作で人使も受かってなかったし同じクラスになるには実技を落としたって問題ない。
【崇拝】は意思をもつものにしかかけられないのでロボットには効かないのだ。

『人使』

「…なに」

いつもより硬い声で返される。

どうやら人使くん緊張してるみたいだね。
安心してよ、今その緊張解いてあげるから！

個性を人使に使い、信仰対象を俺にする。
すると、パッとこちらを見つめ始めた。

『人使、キミは緊張しなくなるよ。だって俺が一緒なんだから緊張する理由はないだろ？』

個性が途切れないギリギリまで落とすと、向けられていた視線の熱が下がった。

『人使、緊張してる？』

「いや、…個性か。ありがとな此邑」

『どういたしまして！』

ガラリ

「皆さん、席についてください。

携帯電話はマナーモードにするか電源を切ってカバンの中にしまってください。
テスト中に鳴ればカンニングとみなし全ての点数が無くなります。」

スペースヒーロー、13号が教室に入ってきたのと同時に入試の幕は切って落とされた。