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私が樹と付き合うきっかけになったのは私の元カレだ。
当時、私と元カレの間に別れ話が出ていたけど、元カレはなかなか納得してくれず
次第に暴力を振るうようになった。
最初は服に隠れるようなところを。
次第に腕や顔にまで痣が出来ていった。
友達に会う事も許されず、私は一人で耐えていた。
だが、とうとう耐えきれずに裸足に薄いワンピースという格好で逃げたのだ。
大通りに出れば誰か人が助けてくれると思い大通りに向かって
走り出そうとするとエントランスを出たとこで腕を掴まれた。
A「イヤッ！離して！」
？「A！俺だよ！」
元カレとは違う声だと分かり、振り返ると、そこには東京で知り合いになった樹だった。
樹は私の格好を見るなり
樹「ここでは、なんだから俺ん家来るか？マースも会いたがってるし。」
と言ってくれたので樹の家に行くことにした。
樹に家に着くとマースが出迎えてくれた。
樹「リビングに行ってて。マース、Aを頼むな。」
マース「ニャー(はーい)」
マースを床に降ろすと真っ直ぐリビングに行ったので私も向かう。
ラグの上に座るとマースが最近出来た左足の痣の横に丸くなった。
すると、すぐに樹が救急箱と湿布を数枚持ってリビングに入ってきた。
そして樹は優しく手当てをしてくれた。
手当てが終わり
樹「今まで何があったか話せるか？」
A「巻き込めないよ。」
樹「巻き込まれたかどうかは俺が判断することだろ？話してみ？」
と言われ、私は元カレとの間のことを話した。
途中、泣いてしまったけど樹は、優しく背中を撫でて待ってくれてた。
樹「これからどうする？警察に相談に行くなら一緒に行くけど。」
A「警察なんて行ったら、何されるか・・・。」
樹「DVは犯罪だよ？それに接近禁止命令も出してもらえる。」
A「一緒に行ってくれる？」
樹「分かった。陣さんにLINEして来る。」
樹は席を外すと、しばらくして戻ってきた。
樹「明日、リーダー２人も着いて来てくれるって。」
A「忙しいでしょうに・・・。」
樹「ちなみに今から、ここに来る。」
A「えっ？！」
樹「リキヤさんが”心配だから”って。それで、みんなでここに泊まって明日ここから行こう。」
A「申し訳ない。」
樹「いいんだよ。今まで耐えたんだから。」
樹はココアを入れてくれたので、飲みながら陣さんたちを待った。
１５分後
ピンポーン
樹「来たかな。」
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作者名：rampage16love | 作成日時：2022年8月15日 16時
