いち＋に＝さん【月島兄弟】

±13 ページ15

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「落ち着いた?」


ベッドに座ってる私と同じくらいの目線になって問いかける蛍

私はコクンと頷いた。
結局あれからずっと涙が止まらなかった




「飲み物取ってくる」

「あ、ありがと…」




1人になったらまた泣いてしまいそうだった
けど、蛍に迷惑かけたくない




蛍が下に降りていった後、涙がこぼれないようにベッドに仰向けになった



聞きたいことは山ほどある

なんで思わせぶりな態度とるの、とか
“あの時” ほんとに聞いてなかったの? とか。


ははっ、最低じゃん私
自分のことばっかりだよ

好きな人が、今幸せに彼女さんと笑ってるんだよ?
祝福する以外に私に何ができるの?




「彼女さんってかわいいの?美人なの?
良かったね、明光君

おめでとう、大好きだった人…」




ごめんなさい、嘘つきました。




「やっぱり大好きだよ……」




ジワッと視界がぼやけた。
ぼやけた先に、彼の弟が居る

顔は似ても似つかない
性格だって、明光君とは真逆

だけど、私に優しくしてくれる時は同じ顔するんだ
それが余計に辛い




ギシッ、とベッドが鳴った
彼の重みで少しだけ体が沈む。

気づけば蛍の顔は目の前にあって…




「僕じゃダメなの?僕じゃ兄ちゃんの代わりになれない?」




ダメだよ
やめてよ蛍

私、どんどん最低になっちゃう……




────
すみません!
［±12］の歳なのですが、あんなに近くねーよなぁって思ったので訂正いたしました!

訂正前、訂正後
あれ?っと思われた方すみませんでした!

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