シェアハウス時々、恋。２（ars）Nくん誕生日企画アリ。 (ページ9)

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和「まだ余計なこと考えてんの？」

私の足が、動かなくなった。動きたくても動けなくなった。それは図星だったから。余計なことってわかってても考えてしまうから。

「余計なことって？何も考えてないよ～(笑)」

和「私は邪魔だから戻ろうとか思ったのかと思ったわ、ごめんごめん」

いつもならもうちょっとニノはキツく言ってくるのに今日は言ってこなかった。

「完全に酔ってないって訳じゃないからちょっとお水飲もうと思ってね」

和「あっそ」

それでもニノはちょっと納得がいかないって感じだったけど。

智「Aちょっと酔ってんならこんな日ぐらい話混じってよ」

ハル「は？何言ってんの？」

智「いーじゃん(笑)」

「まあ、いいけど…」

翔「智くん、どんだけAちゃんのこと気に入ってんの(笑)」

智「人のこと言えねーよ翔くんも」

そんな会話を横目に、ホントは部屋に戻ろうとしていたけど、嘘ついてしまったからお水をグラスに汲んでみんなのいるリビングのソファに腰掛けることにした。

潤「Aって今まで彼氏とか居たことあるの？」

翔「ブッッ……！！！」

潤くんがそうやって聞いたら翔くんがすっごい目で飲んでる途中だったビールを吹き出して、前に居たニノにめちゃくちゃかかった。

和「ちょ、もう、翔ちゃん同様しすぎだって(笑)」

潤「Aの保護者みたい(笑)」

もうその翔くんの動揺っぷりにみんな大爆笑。確かに翔くんは私を好いてくれてると思うけど、それはLOVEかLIKEかって聞かれたらLIKEだろう。LIKEって言うか、潤くんの言った通り保護者。

同じ大学の同じ学部の後輩だからって気持ちもあるんだろうけど、2ヶ月前まではチャラくてイケメンな櫻井翔先輩だった私にとって、不思議でなんだか嬉しい気持ちだ。

潤「で、どうなの？」

「ま、まあ……居たことはあるけど…」

和「オマエもしかして…処女？」

「バッ…バッカじゃないの？！」

和「だって、ねえ？……イッテ！おいハル！」

ハルがさすがに聞きすぎ！って言いながらニノに肩パンした。この二人って意外とってゆーか、案外仲良いなって思う。

こんな話ができるのは私がちょっと酔ってるからとみんなが深夜テンションだからって考えたらまだちょっとこんな話でも許せてしまう。

和「まあでも翔ちゃんらドーテー卒業したの一回生の時だから気にすることでもないって」

「だから誰もそんなこと言ってないでしょ(笑)」