シェアハウス時々、恋。２（ars）Nくん誕生日企画アリ。 (ページ8)

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いや、ホントは逆なんだけどね。

潤くんがあの日、つまりあの私が泣きわめいた日に優しくしてくれたのは事実。ジェントルマンだから私だけに特別ってわけじゃないし、そんなのわかってるけど、あんなイケメンがあんな優しくするのは反則だと思う。

そもそもあの家のみんながイケメンすぎて反則だと思う。

そしてそんなジェントルマンでイケメンな潤くんとずっと接近してたらそりゃあ私だって好きになるかもしれないし、そんなことになったら作戦は失敗でハルとはライバルになってしまう。

・・・ここまで言ったけど多分そんなことはないはず。

「んー、まあそんなとこかな。相葉ちゃんが思ってた結末にならなくても私は保証できないよってコト！」

雅紀「そんなコトならないと思うけど、って顔に書いてるよ？」

「さっきから私心読まれすぎ……(笑)しかも相手が相葉ちゃんだから結構傷つくかも」

雅紀「ちょっと！」

とまあ、こんなジョークも言えるようになったのは私が相葉ちゃんに心を開いてるからだと思いたい。

そのあとまたしばらく関係のない話とかもして、お開きになった。居酒屋は友達って関係なのに奢ってくれようとした相葉ちゃんを何とか説得したけど、帰りのタクシー代は太っ腹にも奢ってくれた。

しかも相葉ちゃんと逆方向だから２台分。金持ちか！ってね。

家に帰ると、外から電気がついてるのが見えて、潤くんの車があるのが見える。まだ起きてる。まだそんな遅くないから普通なんだけど、相葉ちゃんと作戦考えた直後だからなんかちょっと緊張する。

「た、ただいま～」

和「お。早かったね」

未だにただいまっていうのはなんか慣れない。ただいまなんて言ったことなかったってのもあるんだけど、それでも違和感がある。

潤「てっきり相葉ちゃんにお持ち帰りでもされると思ったらすんなり帰ってきたね。酔ってなさそうだし」

翔「ハハ！松潤の中の雅紀の印象悪すぎ(笑)」

ハル「翔くんも大学ではメチャクチャなくせに～(笑)」

翔「ま、まあそれは…なんとも言えねえわ(笑)」

潤「翔くんもまだまだ思春期だね～～まず初めてが遅かったって言ってなかったっけ？」

ハル「ちょ！Aも居るんだから！私だけならともかく夜のテンションやめなって(笑)」

私が来るまではこんな話も平気でしてたんだろうか。そうなら私は邪魔してるのかな。

そう思って苦笑いしながら部屋に戻ろうとした時だった。