シェアハウス時々、恋。２（ars）Nくん誕生日企画アリ。 (ページ7)

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「私にそんな難しいこと押しつける？」

雅紀「え？難しいかな？」

「私恋愛経験なんてほとんどないから多分下手くそだよ……それでもいいなら・・・」

ここまで言ったらさすがに相葉ちゃんも手を引くだろう。そして違う案を考えるか、やっぱやめようって言い出すだろうな。

雅紀「そっか～～……じゃあ練習しよっ！」

「・・・は？」

いやいやいや、なんでそーなるの？(笑)え？私が練習までしてハルを焦らせるの？え、練習って何……そんなのできない…

雅紀「大丈夫！そんな心配しなくても二人で特訓すれば大丈夫！」

「え？」

雅紀「今心の声漏れてたよ？(笑)」

なんか……いろいろやってしまったって想いで私の心の中は後悔で溢れてる。

雅紀「俺を松潤だと思って、ちょっとアピールしてみてよ」

「アピールってなに……」

雅紀「好き好きオーラ出すんだよ！」

自分のことでいっぱいで気づかなかったけど、結構相葉ちゃんの声が大きくて周りの人もチラチラ見てくるような気がする。

どうしよう…なんかすごい恥ずかしい。どうせ顔見知りなんてこの店にはいないから、ここにいる人たちはきっともう二度と会うことのないだろう人だけど。

だけどそうわかってても恥ずかしいの恥ずかしいんだよ。

「……わかった。練習なくてもそれぐらいだったらできると思うから、うん、大丈夫」

雅紀「ホントにぃー？」

「ホントホント」

雅紀「アヒャヒャ！楽しみにしてるよ」

「え、相葉ちゃんは何もしないの？」

雅紀「まあ、松潤にはそーゆー話するよ。二人がうまく付き合ったらネタバラシしたらいいしね？」

さっきから思ってたけど結構上手いこと丸められてる気しかしない。悪いのは相葉ちゃんのこの笑顔だ。この笑顔は爽やかすぎて眩しすぎて初対面だったら直視できないほどキラキラしてるんだけど、たまにちょっと引きつってるような気もする。

きっとそれも不器用な相葉ちゃんなりの他人への思いやりってモノだと思う。

とりあえずこの笑顔にはやられる。誰だってやられるよ。ウソー？とか思った人もきっとやられる。居酒屋のテーブル席で向かい合って二人でじっと見つめられて、自分の目だけを見てそんな笑顔で見られたらきっとやられるよ。

「……わかった。とにかくやってみるけど、逆効果になったらゴメンね？」

雅紀「あ、それってさ、松潤がAちゃんに惚れちゃった的な？」