シェアハウス時々、恋。２（ars）Nくん誕生日企画アリ。 (ページ28)

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いやいや私が行ったら場違いじゃない？

翔くんは友達が多いし、きっと男女含めていると思うけどみんな綺麗なお姉さん、怖めのお兄さん、みたいなイメージで。

私が溶け込めるような場所でもなければ、きっと翔くんの友達だって私なしの方が楽なこともあるし、私がいたらできない話だってきっとある。

「いや、さすがにそれは……」

翔「え？今日予定なんかあるの？」

「ないけど私が行ったら馴染めないし絶対に邪魔だし場違いだよ」

翔「俺みんなにシェアハウスに一個下で同じ大学の女の子が住んでるって言っててさあ、会いたいって言って来るんだよ」

「それなら大学に来てる時に会おうよ」

だいたい私に会いたいって…そんないいモンじゃないのに。

翔「えー、じゃあ俺も行くのやめようかなあ」

「どうしてそうなるの？！」

翔「だって昨日のこと知りたいし、Aちゃんとちょっとゆっくり話したいし」

「……きっと翔くんが来るから行くっていう女の子とかいるよ？」

翔「みんな彼氏持ちだからいないよ！ていうか！俺だけだよ？彼女いないの！カップル何組かのデートにぼっちの俺が付き添うみたいな？」

それは確かに可哀想かも…

「彼女作ればいいのに」

翔「……好きな子いないし」

「でも遊びまくってたって噂あるんだし1人ぐらい翔くんのこと好きな人いるでしょー！」

翔「……」

「え？」

なんでそんな急に沈んで、急に黙るの？

……私が思ってた翔くんと相葉ちゃんの禁止の話のゾーンに触れちゃった？

翔「やっぱ俺行くのやーめた！カップルのイチャイチャとか見てらんないし、第1さ、夜どうすんのって話だよね！」

「え？まあ…」

翔「俺1日暇だからさ～、付き合ってよ？」

「い、いいけど」

一瞬気まずくて重い雰囲気になったと思ったら、その話はもうするな！みたいな感じでガラッと雰囲気を変えて、ニコッと微笑んだ。

その笑顔は確かに綺麗だしかっこいいけれど、どこか目の奥に闇があるようにも見えるんだ。

こんなにかっこいい人に、そりゃあときめくことだってあるけれど、でもやっぱり私は相葉ちゃんのことを好きになったんだ。

翔くんと相葉ちゃんの過去のことも知りたいけれど、とりあえず今は聞かないでおいたほうがいいよね。