シェアハウス時々、恋。２（ars）Nくん誕生日企画アリ。 (ページ27)

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一晩考えて、いろいろ思い出したり、した結果。

やっぱり自分の気持ちに正直になろうと思った。

だけど引っかかるんだ。

……引っ越してきた日に翔くんと相葉ちゃんに何かがあったって話をしていたこと。

私はまだその真相を知らないし、きっと部外者の私には話したくないとおもうし、これから知れるのかなんてわからない。

だけどもし、もし私が相葉ちゃんと上手くいくようなことがあったら……

それまでに乗り越えなければいけない壁はきっとその問題だ。

翔「あ、Aちゃんおはよ」

「おはよう、今日早いね」

寝起きで一階に降りると、大学の講義はもうほとんど終わってて、あまり朝早くには起きてこない翔くんが珍しくコーヒーを入れているところだった。

翔「昨日さ、夜に今日休講になったこと知って友達と次の日は土曜だし止まりで遠出する？って話になったんだよ」

A「え、今日休講って……」

翔「全学部休講だと思うよ？」

A「知らなかった…ゆっくり寝たかったー！」

できるならゆっくり寝て、ゆっくり相葉ちゃんのこと考えたかった。

ケータイを見ると、大学の登録してあるアドレスから明日が緊急で休講になったというメールが来ていた。

あー……

なんで昨日ケータイ見なかったんだろう……

まあでも、そんなこと考えてる余裕なかったもんなあ……

翔「それでさあ、集合が8時半なの！」

「え、どこ行くの？」

翔「軽井沢だよ」

「すごい…宿取れたの？」

翔「友達がボンボンで別荘持ってるらしくてさ、そこ泊めてくれるんだって。四年の付き合いなのに昨日まで知らなかったんだぜ？もっと早く教えてほしかったわ(笑)」

「あはは…(笑)」

行動力、めちゃくちゃ尊敬するわ……

翔くんがアクティブで時間にうるさい(？)ことは知っていたけど、まさか周りの友達までアクティブだとは。

類は友を呼ぶってやつですか。

私もできたらアクティブになりたいわけだけど、数少ない貴重な友達はほとんど時間にルーズでどちらかというとインドアだから、わたしだけ頑張っても無駄っていうね。

翔くんがコーヒーを入れたついでにわたしのも入れてくれたから、それをソファの下の絨毯に座って、ありがたく頂く。

翔「あ、Aちゃんも来る？」

「えっ？！」

思わず飲んでる途中のコーヒーをこぼしそうになった。…危ない。