シェアハウス時々、恋。２（ars）Nくん誕生日企画アリ。 (ページ23)

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ハル「あのさ！」

私が洗い物を終えてリビングにやってきたのを確認したハルは、仲良くワイワイやってる男五人たちの空気をピタリと止めるくらい大きな声で言いだした。

ちょっと緊張して照れてるハルは可愛い。

ハル「ほんとは違うとこで言おうと思ったんだけど、みんなの前で言うね」

え？！

さっきまであんなに緊張してたのに、ここで言うって……何があったのってぐらいの大きな勇気。

ハルを後ろから私が見守る。

みんなハルを注目してるけど、ハルが見てるのは……潤くんだけだ。

チラッと相葉ちゃんの方を見ると、相葉ちゃんは私の視線に気づいて、え？！まさか？！みたいな顔をしたから、

親指を立ててグッドポーズとともに、慣れないウインクなんてしたら、相葉ちゃんも同じ返しをしようとしたのか、ウインク……とは言えないウインクをしてくれた。笑

……二人だけの空間みたい、って一瞬思った。

ウインクできない相葉ちゃんにクスッと笑って、他の四人を見てみると、翔くんとニノは目を合わせてて、そーゆー雰囲気ってことを理解してて、

智くんはわかってるのかわかってないのか、ボーッとハルの方を見てる。

……そして潤くん。

潤くんは何も混ざってない純粋な瞳でハルをまっすぐ見てる。

あんなイケメンに一度は愛されてみたいよって、ハルが羨ましくなるくらい、潤くんのその目はまっすぐでキラキラ輝いて見えた。

ハル……もう大丈夫。

絶対に上手くいくよ。

だってね？

潤くんのハルを見てるその目は、『まだ恋してる』って、目をしてるんだから。

私は手を後ろに回して、祈るようにギュッと手を組んだ。

ハル「……あの」

ハル「……もう3ヶ月くらい、前の話なんだけどね」

ハル「その……潤くんが告白してくれたの、すっごい嬉しかった。……だけどあの時はまだ、気持ちの整理が付いてなくてさ」

潤「……うん」

それはもう完全に二人の世界で、私たち五人は置いていかれてるんじゃないかってぐらい、二人でどんどん先を行く。

ハル「わたし、……潤くんが好きだよ」

潤「ハル……」

ハル「あの時勇気出して言ってくれたのに、断るみたいなことしちゃって……ごめんね」