シェアハウス時々、恋。２（ars）Nくん誕生日企画アリ。 (ページ18)

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「飽きたって……何に？」

だいたいわかる。
女の子、とか、遊ぶことに、とか。
それぐらいの答えが返ってくるはず。

翔「全部、かな(笑)こんなことやってる俺にも、今の環境にも、女の子と遊ぶことにも。飽きたってゆーか……情けなくなったって方が正解なんだけど、カッコ悪くて言いづらいんだよね(笑)」

あー、恥ずかしい！って言いながら舌をペロッと出す仕草は無意識なのかな？

「……ちゃんと恋愛して一途になろうってこと？」

翔「ん～～そうなるのかな？なんていうか……まずこんなことしてるのって、周りの男友達とか女の子とかからしたら…カッコいいってゆうか、そーゆーイメージになったりするじゃん？」

「うん」

自分で言うのめっちゃ恥ずかしいわ！、ってボソッと呟きながらも私に説明してくれる翔くんはやっぱり優しい。

翔「でもそれって俺が30とか40になった時、そんなこと続けてたらカッコ悪いし、少しでもそんな過去があったってことすらカッコ悪いなって思うようになって」

「……」

翔「今恋愛したいとか、片思いしてるとか、そんなのは無いんだよね。いつかいい子が現れるまで俺はお休みしようかなって」

「……翔くんってロマンチスト？(笑)」

翔「あ、バレた？」

「うん(笑)いつかいい子が現れるといいね」

私がそう言うと、私をチラッと見て片方の口角を上げて、

翔「ホントにそう思ってる？(笑)」

「えっ……」

翔「ごめん、意地悪しすぎた(笑)」

なんて言って、私に意地悪をしてくるもんだから、またそのキラキラの笑顔に惹かれてしまう。

……好き、なんてのとはまた違う、今まで憧れていた人へのトキメキ。

翔「お、ここここ！ついたよ」

そうやって言われて前を見ると、ちょっとオシャレな感じのカフェっていうか洋食屋さんっていうか、そんな感じだった。

女子大生が好きなそうな店で。

翔「女子大生が好きそうって思った？」

「えっ！」

翔「アハハ(笑)そのバイトしてるヤツ、女子大生目当てでしてるからね」

「あ、そうなんだ(笑)」

翔「俺の周り、不純なヤツしかいねーんだよなあ(笑)なんでだろ？(笑)」

なんて言ってるけど、それは翔くんがそんなだからだよ、って言いたかったけど、翔くんがさっきそのことについて話してくれたばっかだから言わないでおこうと思う。