シェアハウス時々、恋。２（ars）Nくん誕生日企画アリ。 (ページ13)

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「でもなんで告白しなかったの？」

ハル「・・・え？」

「いや、お互いの気持ちわかったなら早く告白したら早く付き合ってたかもしれないのになって思って」

ハル「……そうだよね、普通に考えたらそうだよね」

ハルには自分から告白するって発想がなかったってこと？

ハル「考えたんだけど、やっぱり両思いになれたのは嬉しかったけど、付き合うってなったら怖くて」

それってもしかして、ってあの日、私が初めてこの家に来た時に潤くんが告白した時のことを思い出す。

今でも細かく覚えてる、あの時の雰囲気やみんなの表情、あの後のハルの様子。

「それって、ちょっと前になんかあったってコトと関係してる？……ほら相葉ちゃんとか、翔くんとかの……」

そう言うとハルは覚えてたんだって顔をする。覚えててほしくなかったのかな。

まだ私はこの話の内容をちゃんと聞ける人間じゃないってことなのかな。

あまりにも深読みしすぎて、ハルがそれに気づいたのか、ハッと顔を上げた。

ハル「話したい気持ちは山々なんだけど、私というか翔くんと相葉ちゃんの話だから、私からは話せないの、ごめんね。でも信頼してないとかじゃないから、いつか絶対あの二人も話していいって思う時がくると思う」

「いや、私も深読みしすぎて……ごめん」

ハル「あの二人は本当に仲良しだったからこそ、背負った罪や傷が大きすぎて、未だに消化できてないんだと思うの」

話の全容を知らない私にとっては何を言ってるのかはわからなかってけど、深刻な話だってことはわかった。

「……そろそろ、告白したら？この前は振っちゃったけど、って。今度はハルからの番なんじゃない？」

私にできるのはこれぐらい。ハルの背中を押してあげるぐらいしかできない。さっき潤くんにあんなことを言ってしまったから、潤くんに余計に近づきにくい。

ハル「そうだよね。……明日、言おうかな」

「ハル、偉いよ。絶対成功するから、勇気だしなよ？」

ハル「ありがと。酔っ払いなAはどこ行ったの？(笑)」

「ごめん、あれ嘘(笑)ちょっとでもハルをその気にさせなきゃって思ってたからね…(笑)」

ハル「嘘も程々にしてよね？(笑)」

もうすっかり元気になったハルを見て、大丈夫だと思い自分の部屋へ帰って、相葉ちゃんにLINEした。

『作戦なんかしなくても、ハルは明日告白するって！絶対明日はウチ来なよ！』