シェアハウス時々、恋。２（ars）Nくん誕生日企画アリ。 (ページ12)

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「ハル、ごめん」

いつも座ってる同じ位置に座って、言い出した。捉え方によっては、実は潤くんのこと好きなんだ、ごめんって意味に聞こえるかもしれない。

そんなこと考えずに言ったから、言って少ししたあとに、やばいことに気づく。

だけど正面に座ってるハルはもう顔を歪めたあとだって。

ハル「なにが、ごめんなの？」

相葉ちゃんと作戦会議したのは数時間前で、数時間しか経ってないのにもう話してしまってもいいのかもわからず、核心に触れない程度に話すことにした。

「相葉ちゃんとさっき飲みに行った時に話してたんだけど、相葉ちゃんすっごく心配してたよ。ハルと潤くんのこと。私もだけど、あの日からもう結構経つじゃん。私が来る前にこの家になにがあったかなんて知らないけど、それでもそろそろちゃんとした返事した方がいいんじゃないかな…」

ハル「……」

「さっきのごめん、ってのは余計なことしてごめん、って意味」

ハルから言わせてみれば私なんて部外者だから、なんでこんなこと言われなきゃいけないのって思われても当たり前だと思う。

ハル「初めてこの家に来て、潤くんに初めて会った時に一目惚れしたの。キラッキラの眩しすぎる笑顔でよろしくって言われて。よろしくなんて誰にでも言うのにね、バカみたい(笑)」

「潤くんかっこいいもんね」

ハル「そのあとこれでもかってぐらい、私が好きなことを気づいて意識して欲しくて、頑張ったの。でもしょっちゅうウェディングドレスを着て綺麗になった神父さんを見てるから、私なんて興味ないんだって結構辛かった時期もあったの」

ハルと潤くんはもっと初めからうまくいってるもんだと思ってた。もっと初めからいい感じの雰囲気になってるんだと思ってた。

ハル「ある日ね、気づいたら自分の部屋で寝落ちしてて、夜の11時ぐらいに喉乾いたなって下に降りた時に男子勢が話してたのが聞こえちゃって」

「どんなこと話してたの？」

だいたい想像ついてた。ここまで来たらそりゃあ推測はできるよ。

ハル「潤くんが私のこと好きだって思っててくれてたってこと……」

「それってどれくらい前のこと？」

ハル「Aが来る少し前。それでね、和に相談したの、そーゆーこと聞こえちゃったんだけどって。そしたら和、その通りだよって」

ハルの体は震えてた。どーゆー気持ちなのかわからないけど、きっと嬉しかったこと思い出してるんだと思う。