まいにちけいくん

☆ ページ9

ym side

ぷうっとふくれたほっぺが可愛くて、食べてしまいたい。

「お腹とおしりがぷにぷにしてる」って、えっちの最中に言っちゃったばっかりに、落ち込ませてしまった恋人を家に呼んで、愛のこもったご飯をお腹いっぱい食べさせた食後。

なぜか、スマホを見て、ぷうっとふくれた。

だいたい「ぷにぷにしてて、気持ち良いから、ずっと触ってたいし、ずっとキスしてたい」って甘い言葉を言ったはずなのに、後半部分は、気持ち良くなっちゃって聞こえてなかったらしい。

そんな可愛い慧ちゃんのふくれたほっぺをツンツンしながら、慧ちゃんが見てる画面をのぞきこんだら見えたのは、“いつでも”のデイリーフォト。

裕翔かぁ。

山「デザート食べる？」
伊「・・・俺も裕翔みたいになりたい」
山「へっ？裕翔みたいって？」
伊「すらっとしてて、ぷにぷにしてないのがいい」

確かに裕翔はすらっとしてるし、筋肉もきれいについてる。言いたくないけど、イケメンだ。

慧ちゃんがこれ以上、背が伸びたらキスする時につま先立ちでもくちびるに届かなくなるし。俺はぷにぷにな柔らかい身体が好きなんだけどなぁ。

いや、柔らかい身体じゃなくて、慧ちゃんの柔らかい身体が好きなんだ。

山「デザートは？」
伊「むうーむうーう“ーっ」

はちゃめちゃ悩んでるし、夕飯をお腹がはちきれるくらい食べた後のデザートを我慢したからって、痩せる訳がないし、慧ちゃんは痩せる必要がないし。

山「俺がぷにぷにしてるって言ったから？」
伊「んー」
山「俺は裕翔じゃなくて慧が好き。いっぱい食べて幸せそうにしてる慧が好きだよ」
伊「ぷにぷにしてても？」
山「まあ、逆にぷにぷにの方が好き」
伊「本当に？」
山「本当」

ぷにぷにしてるくちびるにキスをする。
ぷにゅってくっついた、慧ちゃんのぷにぷにのくちびるを放したくなくて、下くちびるを軽く噛んでから、離れる。

びっくりして、まんまるな目が可愛くて、さっきまでぷうってふくれてたほっぺにもキスをすれば、ほっぺが赤くなる。

伊「デザート食べたい」
山「うん。食べよう。あとで俺にもデザートちょうだいね」
伊「ふあっ？涼介にデザートあげるの？俺が？」

デザートは慧ちゃん。

なんておっさんくさい事を言ったら、どうゆう意味か追及されまくりそうだから、笑ってごまかす事にする。

たかき&けい(4.12)→←おなやみ(4.5)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す