おなやみ(4.5) ページ8
hk said
「んー」
朝から、上の空な慧は薮に話しかけられても、俺が話し掛けても、適当な返事しかして来ない。
夕飯が終わっても、ソファーに座って難しい顔してる。
薮「なんか悪い物でも食べたんじゃないか？」
八「食べさせてないから！」
俺が作るご飯に文句があるのかとにらめば、慌てた薮が慧の隣に座った。
薮「けーい、なんか考えごとか？」
伊「んーまあね」
薮「悩みなら俺に相談しろ」
伊「んーちょっと自分で考えるから」
慧に相談役を断られた薮は、しゅんとなってしまう。
いつもはうるさい慧が静かだと、心配になるし、心配しすぎて薮はおかしくなるし。
まったく面倒くさいやつらだ。
八「慧、デザート食べるでしょ」
伊「んーいらない」
薮「ど、どしたんだ！？腹、痛いのか？病院、行くか？」
伊「もおっ！薮はうるさい！」
ぷいっと横を向いた慧に「ごめんごめん」って謝って、機嫌を取ろうとする薮に、慧は無視攻撃してる。
まあ確かに。
慧がデザートを食べないなんて大事件だ。
何か心配な事があるのか。
こっちが心配になる。
結局、その日はデザートを食べないでお風呂に入って、自分の部屋に入ってしまった。
夜中に俺の部屋に来なかったし。
だいぶ、心配になって来る。
朝になって、慧を起こそうと部屋のドアを開けたら、中から話し声が聞こえて来た。
「だから、昨日は夜ご飯のあとのデザート我慢した」
「食べたかったけど・・・」
「だって！涼介がお腹とおしりがぷにぷにしてるって言うから」
「だってだって」
「ダイエットしなきゃ嫌われちゃうかと思った」
なーるほど。
お年頃な悩みだったのか。
そりゃ、恋人にぷにぷにしてるなんて言われたら、ショックだ。
それでダイエットか。
でも、元々細っこい身体なんだから、ダイエットなんてする必要がないし、しちゃだめだろ。
「えっ？」
「うんうん」
「そうなの！？」
「もっとぷにぷにがいいの！？」
「じゃあ、いっぱい食べてもいい？」
「うん」
「俺も好き！大好き！」
好きと大好きの言い合いが始まったらしいから、ドアをそっと閉めて、キッチンに行く。
冷蔵庫を開けて、昨日、慧が食べなかったデザートを取り出して、テーブルに置いてあげる。
朝ごはんが冷めちゃいそうだけど、涼介との電話が終わるのを待っていてあげよう。
“お腹とおしり”がぷにぷに発言は、生々しいから聞かなかった事にしようと決めた。
だいたい、慧のまあるいおしりはチャームポイントだから！
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昨日(プロフ) - けーままさん» コメントありがとうございます！ゆーとの王子さまキャラ(おばか)は、永遠です😆 (4月29日 9時) (
レス) id: 8e12f8e7ab (このIDを非表示/違反報告)
けーまま(プロフ) - 想像力豊かな慧ちゃんの妄想がかわいくてキュンキュンしました(*^^*) (4月20日 0時) (レス) @page15 id: 3a21aa44cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昨日 | 作成日時：2024年3月21日 9時
