☆ ページ13
ym side
色々、間違ってるから。慧ちゃん。
まず、裕翔は8月生まれだし。
慧ちゃんは可愛いし。
だいたい、俺や大ちゃんが“小さくて”可愛いなんてのは、嬉しくないから！
俺だって、できる事なら180センチまで成長したかったから！
慧ちゃんがつま先立ちして、キスしないといけない男になりたかったからー！
・・・なんて事は言えないから。
オブラートに包みまくって、慧ちゃんに伝える。
しっかり笑って、優しく言えよ俺。って、心の中で深呼吸してから口を開く。
山「身長なんか関係ないでしょ。慧は可愛いよ」
伊「でもでも、涼介と大ちゃんが可愛いもん」
山「背が高い裕翔といたら慧の方が小さくて可愛い？そしたら裕翔と恋人になる？」
伊「なんでそんないじわる言うの！？俺は涼介が好きなのに！」
山「俺も慧が好きだよ。身長なんか関係ない。慧が好きだし、可愛いの」
うんって小さくうなずいた慧ちゃんが、さっき閉じたスマホを開いて、4人が写ってる写真をじーっと見てる。
分かってくれたかなぁ。
俺の気持ち。
って思ってたら、がばりと顔をあげた慧ちゃんが言った。
伊「・・・俺が間違ってた。ごめん」
山「謝る事、ないよ」
伊「でも、間違ってたから」
山「うん？」
伊「裕翔じゃくて高木がいたら、3456で順番だった。高木が3月生まれだから。裕翔は8月だもんね。間違ってた。ごめんね」
最初から最後まで噛み合わない会話とは、俺たちの会話の事だ。
色々、言いたいけど、ぐぐっと胸の奥に押し込む。
すっきりした顔してる慧ちゃんは、さらに続ける。
伊「こうやってベッドで一緒に寝っ転がってたら、身長なんか分かんないね。ふたりともおんなじ所に顔があるもん。ね？」
そう言って、キスをした慧ちゃん。
くちびるが離れたら、ふはって笑った。
ほら、やっぱり可愛い。
山「写真、撮ろうか」
伊「いまぁ？」
山「うん。寝転がってて、くっついて撮ったら、身長おんなじでしょ？」
伊「ふはっ。そうだね。撮ろう」
ほっぺとほっぺをくっつけて写真を撮る。
撮った写真をふたりで見たら、慧ちゃんがまた、謝った。
伊「俺が間違ってた。ごめん」
山「何が？」
伊「涼介は可愛いじゃなくて、カッコいいだ」
にこりと笑った慧ちゃん。
こっこいつ・・・
ドキドキ、きゅんきゅんさせやがってぇ。
可愛いだけじゃない、天然小悪魔ちゃんだ！
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昨日(プロフ) - けーままさん» コメントありがとうございます！ゆーとの王子さまキャラ(おばか)は、永遠です😆 (4月29日 9時) (
レス) id: 8e12f8e7ab (このIDを非表示/違反報告)
けーまま(プロフ) - 想像力豊かな慧ちゃんの妄想がかわいくてキュンキュンしました(*^^*) (4月20日 0時) (レス) @page15 id: 3a21aa44cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：昨日 | 作成日時：2024年3月21日 9時
