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ゆーと&けい(3.21) ページ2

yt side

慧ちゃんってお姫さまみたい。

だって、可愛いんだもん。

昔は俺の方が小さくって、年下だったから弟みたいに甘やかしてもらったけど、いつの間にかお兄ちゃんはお姫さまになった。

そんなお姫さまは、ほっぺをぱんぱんにしながら、次に何を頼もうかタブレットを触って、にこにこしてる。

伊「裕翔は王子さまだな」
中「えぇー!?どしたの?突然」

タブレットで注文を終えた慧ちゃんが、目の前にあるお寿司を食べながら、こっちを見ながら言った。

今日は慧ちゃんのリクエストで回転寿司に来てる。

昼にしてはちょっと遅い微妙な時間だからか、お客さんはあんまりいないし、俺たちはボックス席に座ってるから、気兼ねなくお寿司を堪能してる。

伊「だって、背は高いしイケメンだし、俺を車で迎えに来てお寿司を食べさせてくれる。王子さまみたいだ!」
中「ふーん」

慧ちゃんの説明の前半部分はうなずけるけど、最後のお寿司を食べさせてくれるからって言うのは、違う気がする。

だいたい「裕翔は王子さま」なんて、慧ちゃんの思考から生まれる訳がない。

伊「この前、雑誌で王子さま特集をやってて、それを読んでたら裕翔の顔が浮かんで来たんだぁ」
中「へぇー山じゃないの?王子さま」

山と慧ちゃんは恋人。

そこは、恋人の顔が思い浮かぶんじゃないの?って思って聞いたら、真っ赤な顔になった慧ちゃんがこっちに身を乗り出して来て、耳元で言った。

伊「山ちゃんは俺だけの王子さまだから」

ふふって笑った慧ちゃんの顔は溶けてなくなりそう。
可愛いなぁ。お姫さまは。

なーんて、俺をきゅんきゅんさせたお姫さまは届いた寿司にがっつきはじめた。

中「じゃあ、慧ちゃんはお姫さまだね」
伊「ぐふっ!違う!俺も男だから俺も王子さまだから!」
中「ふははっそうだね。うちのグループは王子さまだらけだね」
伊「裕翔がいちばんの王子さまだからな」

俺を持ち上げる王子さまは「また、連れて来て!」って言って、帰りの車の中で爆睡してた。

慧ちゃんの家の駐車場についたら薮ちゃんが寒そうに肩をすくめながら待ってて、助手席で爆睡してる慧ちゃんを抱っこした。

薮「よだれが寿司くさい」
中「ふははっ」
薮「家に寄って行くだろ?」
中「うん」
伊「んーお腹、いっぱいだからぁ」

寝ぼけて薮ちゃんに抱きついた慧ちゃんはやっぱりお姫さまだ。

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昨日(プロフ) - けーままさん» コメントありがとうございます!ゆーとの王子さまキャラ(おばか)は、永遠です😆 (4月29日 9時) (レス) id: 8e12f8e7ab (このIDを非表示/違反報告)
けーまま(プロフ) - 想像力豊かな慧ちゃんの妄想がかわいくてキュンキュンしました(*^^*) (4月20日 0時) (レス) @page15 id: 3a21aa44cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:昨日 | 作成日時:2024年3月21日 9時

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