闇を裂いたその先も【青】 ページ37
闇を裂いたその先も【青】
「第一部が、陽崎佑美さんと
子役の大和ありなちゃんメインで
「ひとりとひとりがふたりになるまで」です。
30代と小学生の青山親子です。
岬里音さん、安積誠彦さんがご両親役ですね。
この第一部は青山さん、小林さんは
出演されないんですが、青山さんに
ナレーションをやっていただく予定です。
第二部は「転機」。
40代と高校生、デビュー前後を15分で。
ここから本人出演部分です。
そしてここはナレーションが青山さんになります。
そして、第三部「ふたりでいればひとりじゃない」で
ラストになります。
現在の青山さん、小林さんをご本人が演じる形になります。
そしてですね、グループの皆さんは第一部にご出演頂きます」
指された書類の、配役ページを見ると
ずらりと、僕らの名前が書かれている。
順番は、出る順なのかバラバラで
僕と丸は実在言うか、そのモデルの人の
本名で出る役らしく、別に書かれていた。
「丸やばあ」
「そうやねーん、僕やばいねん」
「何が」
顔合わせが終わって資料を見返してると
大倉の声に、にやにやした丸の声が重なった。
「やってさ、あの青山響平やで？
青山さんの若い頃が丸て、ちょっとほんま笑けてくる」
「まあおじいちゃん、丸ちゃんタイプではないからな。
でも身長とか似てるで、このくらいやし」
「僕もAちゃんのじいちゃんになる日が来るとはな」
「まあ、おじいちゃんも
『なった』人やからな、『じいちゃん』に」
眉毛を少し上げてAちゃんが、くっと笑った。
「私、第一部出えへんから、
お芝居一緒に出来へんのが寂しいけど、楽しみにしてる」
「Aもな」
信ちゃんが、ぽつっと言うて二人はなぜか、ハイタッチした。
.
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2020年2月27日 11時
