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君だけが足りない世界で【青】 ページ28
君だけが足りない世界で【青】
Jrで休業なんて、そうそうない。
学業優先や家族の反対、将来の不安など、
色々抱えたJrは大抵が辞めてしまう。
でもそんな中でお休み出来るのは、
事務所の期待の現れでもあるのも事実で。
僕には、理由も背景も分からへんけど、
ただ戻ってきてほしいなと思うた。
この事務所に居れば、また一緒に仕事が出来るやろうし。
そんなこと言うててもやっぱり僕は寂しかった。
こんな感じで居いひんくなった人を、僕はたくさん見てきたから。
丸と僕は、何があったんやろうな、また会いたいな
って何度も話した。
逆に他の人たちは、全然触れへんくなった。
あんなに
「あいつ東京でも人気者で腹立つわー」
なんて、憎まれ口叩きながら、自慢げな顔してたのに
もう誰も、話せえへんくなった。
これ以上、傷つきたくなかったんやろうなと今では思う。
自分らにとっては大事な時間でも
あの子やその家族にとって
どうでも良かったとは気づきたくない、
そんな自己防衛やった。
僕らが南に起こった全部を知るのは
これからずっと後のこと。
そう、東京に引っ越してから2年後
関西所属に、突然復活する日を待つことになる。
.
もう二度と戻る事の無い日々→←醒めない夢の中で笑う君は【青】
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作者名：ゆうみ | 作成日時：2020年2月27日 11時
