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「のう、アイリン」
女ヶ島に戻り、帰りの支度をしているとハンコックが声をかけてきた。
「ここに、居ても良いのじゃぞ。
そなたは今消息不明となっておるが生きていると海軍に知れればまた狙われるであろう。ここならば七武海の妾の名のもと、そなたを安全に匿うことも出来る。
…本当に、行くのか？」
『ありがとう、ハンコック。気持ちは嬉しいけどまだやりたいことも、行きたいところも残ってる。
それに、ちゃんと帰らないと心配性の兄に怒られちゃうからさ』
「そうか…そなたがそう決めたのなら妾はもう何も言わぬ。
船をやろう。九蛇の海賊船と同じく遊蛇の引く船じゃ、子の蛇ゆえ小さいが」
『いいの？助かる』
「礼などいらぬ。そなたの旅に少しでも役に立てるのなら妾はそれで良いのじゃ」
『本当にありがとう。マリンフォードでも助けてもらって、ハンコックには本当に助けてもらいっぱなしだなぁ』
「…アイリン」
『ん？』
「良いのじゃ。そなたと妾は
“友達”、なのであろう？」
目を細めたハンコックは優しく切なげな瞳をしていた。
「先にも言ったが、妾はそなたに生きていて欲しいのじゃ。どうか、またここに来てくれ、そなたならいつでも構わぬ…だから、
どうか、死なないでいて欲しい」
『…絶対とは言えない。
人生何が起こるかわかったもんじゃないもんね。約束はできないけど、そんな顔しないで。
私たちは“友達”だよ。ずっと、どこに居ても。
生きてまたここに来れたらまたお茶会しよう。茶菓子もとっても美味しかった！ありがとう！
じゃあ、行くね』
「ッ武運を…！」
またね、とは言わない。
けど叶うなら、また友達と恋バナで盛り上がる、そんな日が訪れることを願いたい。
＊
『これからよろしくね、蛇子』
ハンコックから貰った船に、これまたハンコックが乗せてくれた食料や物資をまとめる。
海を引いてくれるこの遊蛇に名前をつけてみたがどうにも不服そうな顔をされた。男の子だったかな。
ルフィ、元気そうだったな。
ボロボロではあったけど巨大な猛獣をぶっ飛ばして木を倒すくらいには強くなっていた。
次に会えたなら、きっともっと強くなってるだろうな。
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葵(プロフ) - ココナッツさん» とりかごも読んでいただいたんですね！嬉しい限りです！今後とも感動できるお話を届けていきたいと思っておりますのでこちらの続編も楽しみにしていただけると幸いです。応援のコメント本当に励みになります！ありがとうございます！！ (2023年2月7日 21時) (
レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - 葵さん» お返事ありがとうございますっ 止まらない涙で文字を読むのに時間がかかりましたが…何度でも読み返せます。 今日鳥籠の方も拝読しましたっどちらも良いですね…私の涙腺が大変なことになってます笑笑 更新大変かとは思いますが、楽しみにお待ちしております！ (2023年2月2日 23時) (レス) @page33 id: a1f85287cc (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - ココナッツさん» ココナッツ様コメントありがとうございます。大分長い作品なのに一気読みしていただいてありがとうございます！私も泣きながら書いていたので泣いていただけて嬉しいです！今後の展開も楽しみにしていただけたらなと思います！ (2023年2月2日 20時) (レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - ワンピース大好きで、作者さんの作品を見つけた瞬間3日間ほどで一気読みしてしまいました笑 後半は泣きながら読みました…辛いけど私も夢主さんが生きててくれて嬉しいです…！ これからの行く末がとても気になります。更新大変だとは思いますが、応援してます！ (2023年1月31日 13時) (レス) @page26 id: 160792ee1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2023年1月24日 15時
