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『私はもうエース以外に恋なんてできないだろうな』
「愛しておるのだな。エースも同じ気持ちなのであろう。恋人とは本当に素敵なものじゃな」
『ルフィを落とすのは苦労しそうだけど私は応援してるよ！
海賊女帝に海賊王なんて、とってもお似合いじゃない？』
「海賊王、か…」
『ルフィはなるよ、必ず。
そんな男の隣なんてまず安全ではないだろうけど、いいの？』
「当然じゃ。妾を誰と心得える？
七武海にしてこの国の皇帝、ボア・ハンコックであるぞ？」
『愚問だったね。あの子のことは心配だけどハンコックなら安心できる。ルフィをよろしくね』
「はぅあッ！これが嫁入りッ！」
『いや、まだ早いね』
ハンコックとの話は弾みに弾み気がつけば帰る時間が近づいていた。
楽しい時間はあっという間とはよく言ったものだ。
「ルフィに会っていくじゃろう？妾が呼んできますッ♡」
親切心からチラつく下心が隠せていなくて苦笑がこぼれる。
だが、今にも飛び出していきそうなハンコックを止めた。
『今はまだルフィには会わないでおく』
「なぜじゃ。そなたとて会いたいのでは」
『……あの子は今強くなってる途中。ならルフィが強くなった時、私ももっと強くなって会いに行くよ。
…ま、本当は遠目でも見えたら良かったけど』
「ならば着いてこい。運が良ければルフィの姿を見ることが出来るかもしれない、船を出そう」
私の意思をくみ取ってくれたハンコックは船を出してくれた。
が、その島はやはり生い茂った木に阻まれ中の様子はあまり見えない。
シュン、とするハンコックの様子を見るにたまにここに来ているのだろう。
どごおおおおん
ものすごい音と共に島のある一角の木が凪倒れるのが見えた。
私は能力でハンコックと共に空に浮いてみた。
「ルフィ♡」
そう、ルフィとレイリーの姿が小さく見えた。
エースを目の前で殺され、きっと彼の中では私も死んでいて、計り知れない苦しみだっただろうに。
前を向いて、強くなろうとしてる。
そうだよね、あんた海賊王になるんだもんね。
昔から大それた夢だと思ってはいた。
でもルフィならなるという不確かな確証がある。
『……ルフィ』
私ね、まだ生きてるよ。
ビックリするだろうけどサボも生きてたの。
だから、あんたは1人じゃない。
噛み締めた唇を離し、冷たい空気を喉に通すと少し目の中の水分が増えた気がした。
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葵(プロフ) - ココナッツさん» とりかごも読んでいただいたんですね！嬉しい限りです！今後とも感動できるお話を届けていきたいと思っておりますのでこちらの続編も楽しみにしていただけると幸いです。応援のコメント本当に励みになります！ありがとうございます！！ (2023年2月7日 21時) (
レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - 葵さん» お返事ありがとうございますっ 止まらない涙で文字を読むのに時間がかかりましたが…何度でも読み返せます。 今日鳥籠の方も拝読しましたっどちらも良いですね…私の涙腺が大変なことになってます笑笑 更新大変かとは思いますが、楽しみにお待ちしております！ (2023年2月2日 23時) (レス) @page33 id: a1f85287cc (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - ココナッツさん» ココナッツ様コメントありがとうございます。大分長い作品なのに一気読みしていただいてありがとうございます！私も泣きながら書いていたので泣いていただけて嬉しいです！今後の展開も楽しみにしていただけたらなと思います！ (2023年2月2日 20時) (レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - ワンピース大好きで、作者さんの作品を見つけた瞬間3日間ほどで一気読みしてしまいました笑 後半は泣きながら読みました…辛いけど私も夢主さんが生きててくれて嬉しいです…！ これからの行く末がとても気になります。更新大変だとは思いますが、応援してます！ (2023年1月31日 13時) (レス) @page26 id: 160792ee1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2023年1月24日 15時
