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と、強行突破したここは九蛇海賊団の船の上。
親父とエースの眠る島はあまり知られたくなかったのでそこから近い島までは自力で行ってそこに迎えに来てもらった。
丁度そこで美味しい茶葉を手に入れられたので好都合。
さすが女人国。海賊といえどうちとは真逆で女の人しかいない。ここまで多くの女の人に囲まれたことは無いからもはや逆に落ち着かない。囲まれることはあっても精々ナース数人が限度だ。
「見えましたよ、あれが女ヶ島です」
「もうすぐ着きます。上陸の準備を」
『はい、ありがとうございます』
見慣れない街の風景に目を奪われる。
コリア島とどこか似ているような、でも全然違うような伝統ある街並みだった。
港に着き、船を降りる。
やはり見渡す限り女の人しかいないこの島は私からすると異様だった。
「アイリンーーーー！！」
「蛇姫様！そんなに走られては危険です！！」
名前を呼ぶ声に目を向けるとあの海賊女帝様がこちらに向かって猛ダッシュしているのが見える。
いいの？ここの皇帝なんだよね、あなた。
あっという間に目の前まで来ると、彼女は1度勢いを落とし言葉をつまらせながらさらに近づき、ぎゅっと抱きしめてきた。
「アイリン…そなた……よくぞ無事で……ッ！」
『……心配かけてごめんね、ハンコック』
私の言葉にさらに強く抱きしめられハンコックはしばらくそのまま泣き続けた。
私もまた彼女の背中をできるだけ優しくさすり続けた。
ハンコックの部屋に通され、紅茶を入れる。
いつも通りの手順で入れていくと茶葉のいい香りがたってきた。
『どうぞ』
「ありがとう、そなた本当に手馴れておるな」
『うちのナース長の入れる紅茶が美味しくてね。昔教えてもらったの。どうかな？』
「！……美味しい！こんなに美味しい紅茶は初めてじゃ」
『あはは、そこまで褒めて貰えるとは思わなかったけど。口にあったなら良かった！』
「茶菓子も用意したのじゃ！遠慮せずに食べるといい」
『こんなに沢山…ありがとう。いただきます』
紅茶を飲みながら私が助かった事の顛末を話した。ハンコックは心底心を痛めたという様子で時折目に涙を潤ませながらずっと話を聞いてくれた。
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葵(プロフ) - ココナッツさん» とりかごも読んでいただいたんですね！嬉しい限りです！今後とも感動できるお話を届けていきたいと思っておりますのでこちらの続編も楽しみにしていただけると幸いです。応援のコメント本当に励みになります！ありがとうございます！！ (2023年2月7日 21時) (
レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - 葵さん» お返事ありがとうございますっ 止まらない涙で文字を読むのに時間がかかりましたが…何度でも読み返せます。 今日鳥籠の方も拝読しましたっどちらも良いですね…私の涙腺が大変なことになってます笑笑 更新大変かとは思いますが、楽しみにお待ちしております！ (2023年2月2日 23時) (レス) @page33 id: a1f85287cc (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - ココナッツさん» ココナッツ様コメントありがとうございます。大分長い作品なのに一気読みしていただいてありがとうございます！私も泣きながら書いていたので泣いていただけて嬉しいです！今後の展開も楽しみにしていただけたらなと思います！ (2023年2月2日 20時) (レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - ワンピース大好きで、作者さんの作品を見つけた瞬間3日間ほどで一気読みしてしまいました笑 後半は泣きながら読みました…辛いけど私も夢主さんが生きててくれて嬉しいです…！ これからの行く末がとても気になります。更新大変だとは思いますが、応援してます！ (2023年1月31日 13時) (レス) @page26 id: 160792ee1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2023年1月24日 15時
