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嫌な予感というのはよく当たる。
「てめェか？俺の部下に手ェ出してくれたチビは」
人気の無い路地裏。
逃げ場のないここには先程蹴り飛ばした男たちとその頭と思われる男、さらに数十人の部下らしき連中が1本の道を塞ぐように立っている。
面倒なことになった。
「キャプテン！間違いねェ！気味の悪ィフードとマスク…俺らをぶっ飛ばしたやつだ！」
「安心しろ、俺が倍返しにしてやるからよォ。おい、俺は3000万ベリーの賞金首、ジャンク様だ！今謝れば命は取らねェでやるよ」
さて、どうしたものか。
それにしてもこいつら、ここが誰のシマか分かってないのか。
「白ひげのシマだかなんだか知らねェが平和ボケしてるてめェらに俺の強さ教えてやるよ。
シマだなんだといって結局白ひげなんざ今この場にいねェってのに一体何が守れるってんだ？
名前だけで守れるなんざ所詮三流まで…俺たち一流海賊にとっちゃ脅しにもならなグヘッ」
最後まで聞いてられなくて蹴り飛ばしてしまった。
一流海賊様がこんな私程度の一撃で気絶とは何ともまぁ情けない。
壁にめり込んだ男を救出する者、警戒態勢を取る者、怯む者。
反応は三者三様だがまだまだ人が多い。
けど、船長さんをなめてくれたんだ。
全員無事で帰すつもりは無い。
「ビビってんじゃねェ！相手は1人！全員でかかれ！ぶっ殺せェェ！！」
「うおおおおお！！」
平和なこの島で手荒な真似はしたくなかったが致し方ない。
武装色をまとい、迎撃体制に入った。
「随分と物騒な島になったもんだな、ここも」
「誰だテメェ！」
「なっ、なんでこんな所に…！
まずいぜ兄貴！あいつ……
白ひげ16番隊隊長のイゾウだ！！！」
「あ“ァ！？」
「多勢に無勢たァみっともねェことしやがる。
助太刀しようか？お嬢さん」
「お嬢、さん……！？」
『必要ないよ。
そこで、見てて！！』
ぎゃああああ
無意識に拳に、蹴りに力が入った。
久しぶりに心が踊った。
気がつけば喧騒は消えていた。
フードを外すと視界が開ける。
その先には特徴的な服装の男が1人。
『ッイゾウ！！』
勢いよくばっと飛びつくもイゾウはぎゅっと抱きとめてくれた。
「強くなったな、アイリン」
『…うん！！』
優しいイゾウの手は変わっておらずその手で撫でるように私の髪に触れた。
「無事で、よかった」
懐かしいその声は少しだけ震えを纏っていた。
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葵(プロフ) - ココナッツさん» とりかごも読んでいただいたんですね！嬉しい限りです！今後とも感動できるお話を届けていきたいと思っておりますのでこちらの続編も楽しみにしていただけると幸いです。応援のコメント本当に励みになります！ありがとうございます！！ (2023年2月7日 21時) (
レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - 葵さん» お返事ありがとうございますっ 止まらない涙で文字を読むのに時間がかかりましたが…何度でも読み返せます。 今日鳥籠の方も拝読しましたっどちらも良いですね…私の涙腺が大変なことになってます笑笑 更新大変かとは思いますが、楽しみにお待ちしております！ (2023年2月2日 23時) (レス) @page33 id: a1f85287cc (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - ココナッツさん» ココナッツ様コメントありがとうございます。大分長い作品なのに一気読みしていただいてありがとうございます！私も泣きながら書いていたので泣いていただけて嬉しいです！今後の展開も楽しみにしていただけたらなと思います！ (2023年2月2日 20時) (レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
ココナッツ(プロフ) - ワンピース大好きで、作者さんの作品を見つけた瞬間3日間ほどで一気読みしてしまいました笑 後半は泣きながら読みました…辛いけど私も夢主さんが生きててくれて嬉しいです…！ これからの行く末がとても気になります。更新大変だとは思いますが、応援してます！ (2023年1月31日 13時) (レス) @page26 id: 160792ee1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2023年1月24日 15時
