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「フフフフ、やはりな。
どこの別嬪かと思えば見覚えのあるでけェ傷だ。
数年前、マリージョアのドレイが1人逃げ出した事件があった。世界的に指名手配されるもその消息は知れず、捜索も打ち切られかけてたってのにまさか海賊として生きているとは。
驚いたぜ、アイリンちゃん」
ついにバレた。
ずっと隠してきた過去を、素顔が公になった。
黒フードの人生は、ここまでか。
この決戦に参加すると決めた時点でバレることはもう仕方の無いことだと思っていた。だがこうもあっさり、なんとも気に食わない男に晒されたと思うと虫の居所が悪かった。
「黒フードが、逃げネズミ」
「まさか、生きてたなんて」
逃げネズミ、か。
なんて酷いニックネーム、黒フードの方がずっとかっこいいってのに。
もう一度力を込め今度は武装色の足で蹴りつけると距離がとれた。
しかし依然手は塞がったまま。流れる血はだいぶ止まった、痛みには慣れてる、この程度ならまだ動ける。
が、
「天竜人に泥を塗った罪人！あれは生かしたままマリージョアに連れ帰れとの命令だ！殺さずに捕らえろ！！」
センゴクの声にうおおおお、と周りの海兵たちが一斉に私を取り囲み、こちらに走ってくる。
能力と覇気でなんとか応戦するも手が塞がったこの状況は劣勢でしかない。仲間の援護もこの人数ではあまり期待できない。
殺さず捕らえろ？またあの地獄に引き戻すつもりなのか。
どうしてそんな非道なことが出来る…！
もっとあとまでとっておくつもりだったが仕方ない。
私が能力を解放させていくと、この場のあらゆる物体が宙に浮きわたしを軸に旋回し始める。
ちらりと遠くに見えたエースは驚いているようだった。
元々暴走だったこの力をコントロール出来るまで能力を扱えるようになったのだから当然と言えばそうだ。
周りの兵をそれで薙ぎ払いつつ前に走った。
「黒ネズミ！とったァァ！！」
『ッ！？』
少しだけ油断してしまった、その時に武器の防御壁を抜けて背後から1人の海兵が飛び込んできた。
やばい、間に合わな
「メロメロメロウ！！」
捕まる、そう覚悟した瞬間。
戦場に似つかわしくない気高く美しいその声がマリンフォードに響いた。
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葵(プロフ) - シベリア送りにすんぞさん» シベリア送りにすんぞ様ご指摘ありがとうございます。完全に見落としてました。修正しました！ (2022年12月28日 23時) (
レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - なこさん» なこ様前作に引き続きコメントありがとうございます！今後もきゅんきゅんしていただきつつ、頂上決戦の展開も楽しみにしていただけたらなと思います。これからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2022年12月28日 0時) (レス) id: c7e0276671 (このIDを非表示/違反報告)
シベリア送りにすんぞ(プロフ) - 素敵な作品のところすみません…オリジナルフラグたってます…！ (2022年12月27日 23時) (レス) id: 2d0c104609 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - 続編突入おめでとうございます！２人のいちゃいちゃに、またしてもきゅん♡させて頂きました！！頂上決戦ということは、やはり原作と同じ流れになるのでしょうか…結末も含めて物語の展開に、楽しみにしつつ、これからも応援しながら読ませていただきます！！ (2022年12月27日 22時) (レス) @page3 id: 1d7515ff1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2022年12月27日 15時
