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盛り上がってきた帰還の宴。
もう既に出来上がっている酔っぱらいには絡まれたくないので橋で程々にお酒を嗜むのがいつもの癖だった。
「アイリンここに居たのか！探したぞ！！」
『エース！私の料理食べてくれた？』
「あの焼いた肉だろ！美味かったぜ！！」
『…焼いた肉ってあんたあれそのまんま食べてないでしょうね』
「え？違うのか？？」
だめだこいつ、肉があるとそれにしか目がいかない病気かなにかだ。他の人はちゃんと私が言った通りに食べてくれたのに！！
宴の輪の中にエースを引連れて戻ると僅かに残ったサムギョプサルを簡単に作ってエースの口に突っ込んだ。
「んぐっ！もぐもぐ……ん！！あ、美味ァ！！こっちの方がうまい！！」
『当たり前でしょ！！肉だけの方が美味いって言ってたらぶん殴ってたわ』
私のサムギョプサルは好評でみんなに嬉しかった。
エースはと言うとまた運び込まれてきた料理に飛び込んで言った。食い意地は昔から1ミリも変わってないな。
「アイリン」
『あ、イゾウさん！』
「せっかくの宴だ。あれ、着てこなくていいのか？」
『え…ここで？』
「むしろ絶好の機会だと思うがな。あれもなかなかいい土産だと思うぞ」
『た、確かに…今以外に着る機会あんまないかも…』
「親父にも見せやりたくねェか？」
『うっ……き、着てくる…！』
「ふっ…足元気をつけろよ」
部屋に戻り帰ってきた時以来触れてないその衣装一式を開く。
これ1人で着るのは大変なんだよなぁ。
『てことで、手伝って貰えませんか？』
「もっちろんよ！なぁにこの素敵な衣装！絶対似合うじゃない！！」
「髪型はどんなのが似合うのかしら？お団子？？」
「この色ならこっちの紅の方が合いそうね！」
わぁお私より乗り気。
昔からオシャレとかメイクとかに疎い私はナースさんたちに色々やって貰っていた。
とはいえ特に気合を入れて出かけるなんてこともなく、最近はやって貰ってなかったというのもあってか、ナースたちは燃え上がっていた。
「あらまぁ！！とても綺麗だわ！」
「あんたほんとになんでも似合うんだから！素敵よ！男どもに襲われないように気をつけるのよ！！」
毎回思うが服と髪型とメイクって恐ろしい。自分が自分じゃないみたい。
履きなれない靴に脚を通し、イゾウに言われた通り足元に気をつけてまた甲板に戻った。
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葵(プロフ) - なこさん» なこ様コメントありがとうございます！キュンしていただけて何よりです！エースとのお話、まだまだお届け出来ればなと思ってますのでこれからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2022年12月26日 8時) (
レス) id: c7e0276671 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - いつも楽しませていただいております！！ついにヒロインがエースに想いを伝えて♡キュンさせて頂きました♡♡♡これからも応援しています！！ (2022年12月25日 22時) (レス) id: 1d7515ff1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2022年12月4日 17時
