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ナース部屋
随分と懐かしく感じたこの部屋も1週間も経てばいつもの光景になる。元々私がこの船に乗ったばかりの頃はほぼここで生活していた。
「傷は治ったわね。掠っただけだから痕も目立たなそうだし」
『いまさら傷痕なんていくら増えても気になんないよ。もっと目立つ傷がいくつもあるし』
「そういう問題じゃないの！女の子なんだから！体は大切にするに超したことないのよ」
マルコに一度診てもらって許可が出ればもう自由にして大丈夫よ、とナース長は少し安堵した様子で口に出した。
その言葉に飛び上がり、一目散にマルコに許可を貰いに行くとそのままお風呂場に飛び込んだ。
1週間ぶりのお風呂…もちろん体を拭いたりはしてたけど最高…
力が抜けちゃうから風呂を好まない能力者の方が多いらしいけど私からすれば入れない方が苦痛。
イゾウさんの故郷には露天風呂なる景色が最高のお風呂があるんだとか。いつか行ってみたい。
さて、ようやく全回復ということでやっと例のアレをみんなに振る舞う時が来た。
『サッチ！元気になったら1日厨房貸してって言ってた約束！果たしてもらうよ！！』
「来ると思ってたぜ！さっきマルコからアイリンがドアを破る勢いで飛び込んできたって聞いたからな！
お前は怪我しても治っても元気だなァ」
『静かな女が好み？』
「そうだなァ、大人で妖艶なお姉さんも好きだけど俺っちは可愛くて元気なアイリンちゃんが1番大好きだぜ？」
『あっはは！キッチン借りるねー』
「俺の扱いてきとーすぎん！？」
えーんと外野がうるさいが無視して材料を引っ張り出す。
えっと、豚肉とキムチとサンチュ…材料少ないな。
さん……さる？
あ、サムギョプサル。
タレを作るのにこれがいるのか！こちゅじゃん？ってやつが肝らしい。
「手伝うことあるかー？アイリンちゃん？」
『なーい！黙って見ててー！』
「なんか俺には当たり強いよね！アイリンよぉ！」
『トクベツ扱いだよ！』
「そう言われるとなんか嬉しい！」
あまりに単純すぎる。この男。
逆に心配になるレベルなんだが。
この料理は別にそんなに工程は多くない。切って焼いて葉にくるんで食べるだけのシンプルな料理。
料理は別に得意では無いが苦手では無いし人並みには出来ると思う。けど慣れてないせいで手際は悪い。
だが、今日は延期になってた帰還の宴。
全員の胃袋つかまえてやるから覚悟しとけよー！
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葵(プロフ) - なこさん» なこ様コメントありがとうございます！キュンしていただけて何よりです！エースとのお話、まだまだお届け出来ればなと思ってますのでこれからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2022年12月26日 8時) (
レス) id: c7e0276671 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - いつも楽しませていただいております！！ついにヒロインがエースに想いを伝えて♡キュンさせて頂きました♡♡♡これからも応援しています！！ (2022年12月25日 22時) (レス) id: 1d7515ff1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2022年12月4日 17時
