運命の炎の糸【エース】【白ひげ海賊団】

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「16番隊のツートップが揃いも揃ってぶっ倒れるとはどういう事だよい」




『返す言葉もございません。あいたたたたぎぶぎぶぎぶ！』




「ちゃんと処置しねェといつまでも治んねェだろい！我慢しろ」




『わざと痛くしてない？』




「気のせいだよい。

それより、終わったらまずエースに会いに行ってやれよい。心配しすぎてここ2日ろくに飯食えてねェんだよい」




『……え、言ったの？』




「いや、親父に報告してたのを聞かれた。アイリンは無事だと何回伝えても帰ってくるまで食わねェの一点張り。あいつまでぶっ倒れるんじゃねェかと心配したよい」




『…エース……』




「お前なら、イゾウ庇うにしてももっと他の方法がとれたんじゃねェのかよい」




『イゾウさんの異変に気づいて動揺した。咄嗟だった』



「…咄嗟で身代わりになろうとすんなよい。
今回は弾がちょっとかすっただけで済んだが当たりどころが悪ければ命の保証はなかった。しかも船医のいない状況で。

冷静に動けよい」



『……うん』



「はぁ、でもお前のおかげでイゾウが無事だったのも事実だよい。よく守ったな。

ありがとよい、副隊長さん」



『……うん！』




「よし、傷が治るまでは絶対安静だよい。風呂もダメだ。
1日に1回この薬塗って包帯を…いや、しばらくはナースの部屋で生活しろ。俺から話はつけておくよい」



『え、ナース部屋？懐かし』



「包帯はナースに変えてもらえよい。こんな下手な巻き方じゃ治るもんも治らねェよい」




『そんなこと言わなくても！』




「事実だよい！さ、終わったよい。エースのところに行ってやんな」




『うん！ありがと行ってくる！！』




「おいばか走んな！！って…絶対安静って言っただろうが…」




アイリンの消えていった方向を見てため息を着くマルコ。


何より、無事でいてくれてよかったよい。

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