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『本当に良かったんですかねぇ』
「ああいう時は好意に甘えとくもんだ。大人しく貰っておけ」
何十分も試着した挙句、折角だから1着買っていこうとなったのだが、店主のおばちゃんが親父さんのとこの人からお金は取れないとタダで服を譲ってくれたのだ。
民族衣装なんていい生地にいい装飾品を使って作ってるから値は張るはずなのに。しかも靴や髪飾りまで1式セットで貰ってしまってありがたいを通り越して少し罪悪感すら湧いてくる。
でもおばちゃんなんか嬉しそうだったなぁ。
笑ってくれてたからいいのか。
夜になってまたあの1文字も思い出せない料理を頂いた。
総じて美味しいのだがいかんせん名前が呪文みたいで覚えられない。
おすすめのお土産も聞いたけどこれまた何も想像のつかない言葉の羅列で全然参考にならなかった。
正味エースは肉さえ買っていけば喜ぶだろうけど。
「ならあんた、サムギョプサルの作り方教えたげるよ。
これなら簡単だし、大量に作れるし、親父さんのとこ帰ってもみんなで食べられるだろうよ」
『さ、さむ…？どれのことだろう…？』
「焼肉みたいなやつよ、サンチュ…葉っぱに巻いて食べたでしょう？」
『あぁ！あれね！さむ…さむさるさる！』
「サムギョプサル！！
まぁ、教えるって言っても材料準備すればやることはそんなに無いけどね。
この調味料とこれと…」
宿の女将さんにさむ…なんとかの作り方を教わっているともう夜が深まり、お開きとなった。
翌朝
私たちは予定より少し早いがモビーに戻ることにした。
十分この島の人達は平和に問題なく生活しているのが確認できたから長居する意味もない。
戻る航海分の食料とお土産をたくさんもらい、別れを惜しみつつ出航した。
短い時間ではあったけど異文化に触れて楽しかった。あくまで遠征という任務中ではあったけどもう半分旅行気分だった。遠征最高。
『はぁぁ…幸せだったなぁ…』
「もう少し残りたかったか？」
『いや、あのまま残ってたらホントに帰りたく無くなっちゃう。だらだらしちゃう』
「気持ちはわからなくもないな」
『でしょー？』
ビブルカードを頼りに母船をめざし海を進む。だが行きにも3日ほどかかった。まだまだ先は長い。
もう少しだけダラダラできるかぁと身体を伸ばした時大きな揺れが船を襲った。
敵襲だー！！
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葵(プロフ) - なこさん» なこ様コメントありがとうございます！キュンしていただけて何よりです！エースとのお話、まだまだお届け出来ればなと思ってますのでこれからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2022年12月26日 8時) (
レス) id: c7e0276671 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - いつも楽しませていただいております！！ついにヒロインがエースに想いを伝えて♡キュンさせて頂きました♡♡♡これからも応援しています！！ (2022年12月25日 22時) (レス) id: 1d7515ff1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2022年12月4日 17時
