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目を覚ました時、いつもと違う景色だった。
いつもの布団より固く、優しい温もりを感じたそれは親父の身体で昨日の記憶がふつふつと甦ってくる。
あぁ、昨日親父と飲んでそのまま……
親父から離れるのは名残惜しいけど、昨日あれだけ汗かいてシャワーに入っていないのはかなりやばい。海賊としては普通かもしれないけど私的には論外だ。
寝ぼけて殴り飛ばさないでね、とまだ静かに眠る親父の体をよじのぼり肩の辺りに降りる。
『昨日はありがとね。もう少し、ゆっくり寝てね』
親父の大きく硬い頬に小さいキスをひとつ落とすと音を立てないようにそっと部屋を出た。
「…小娘がァ、色気づきやがって」
目を閉じたまま大きな口を引き上げるともう一眠りするか、と意識を溶かしていった。
○
「アイリン」
『なぁに、イゾウさん』
「1週間後、16番隊の遠征が決まった」
『ふーん、どこいくの？』
「そんな遠出じゃない。今向かってる島から少し逸れたところに親父のナワバリの島がある。そこの偵察だ」
『なるほど、了解。準備しとくね』
「あぁ」
遠征なんて久しぶりだなぁ。
なんだかんだ1回しか行ったこと無かったし。
服どのくらい居るかなーなんて考えていると眠そうな後ろ姿を見つけた。
『珍しく早起きじゃん、おはよう』
「んぁ！！アイリンお前昨日どこいってたんだよ！折角話の続きしようと思ってたのに食堂で待ってても全然こねェしよぉ！！」
『おはようって言われたらまずはおはようって返しなさいッ！』
「いっ…お、オハヨウゴザイマス」
『よろしい』
朝っぱらからエースの頭にチョップを決め込んでしまったが、これで目も覚めたでしょってことで許して欲しい。
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葵(プロフ) - なこさん» なこ様コメントありがとうございます！キュンしていただけて何よりです！エースとのお話、まだまだお届け出来ればなと思ってますのでこれからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2022年12月26日 8時) (
レス) id: c7e0276671 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - いつも楽しませていただいております！！ついにヒロインがエースに想いを伝えて♡キュンさせて頂きました♡♡♡これからも応援しています！！ (2022年12月25日 22時) (レス) id: 1d7515ff1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2022年12月4日 17時
