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親父とゆっくり話すのは随分久しぶりで最近あった出来事や懐かしい思い出話を肴にお酒も進んだ。
そろそろ辞めとかないとマルコにどやされる…
「アイリン、酒を継いでくれるかァ」
『…だ、だめ！さっき最後ねって言ったでしょ！』
「久しぶりにおめェと飲めたんだ。今日くらいいいじゃねェか。まだ話したりねェなァ」
『う……』
私は生粋の親父大好きっ子だ。
親父の頼みにはめっぽう弱い。
ついでにお酒も好きだ。
親父と飲むお酒はそりゃあもう最高の一言に尽きる。
ずるい……
『で、でもだめッ！！マルコにも言われたでしょ！』
「なぁに、少し酒飲んだくれェでくたばるほど弱っちゃいねェよ」
『うぅ、私は親父が大好きだから親父には一日でも、一分一秒でも長生きしてもらわなきゃなの！！！』
「……はぁ…」
「よく言ったわ、アイリン」
親父の小さなため息と同時に聞こえた女性の声。
部屋の入口に立つのはナース長と数人のナースのお姉様たち。
「全く、私たちがちょっと見てない間に沢山飲もうとするんだから。
アイリン、よく止めたわ。可愛い娘の言うことなら聞くのねぇ」
「ほんとよ、ナース長いつも口酸っぱくして止めても聞く耳持たないのに。これからはアイリンに止めてもらわないとね」
「勘弁しろよ。そのうち酒が一滴も飲めなくなっちまいそうだ」
「それが嫌なら程々にしてくださいってことですよ」
『親父！ナースさんたちの言うこと聞かなきゃダメだよ！！みんな親父のこと思って言ってくれてるんだからね？』
「………」
「すごい、効果絶大ね」
「アイリン、あんた毎日あたしたちと一緒に来なさいよ」
『つまり親父に毎日会える…！是非！』
「ッたくいいようにアイリンを使おうとするんじゃねェ」
ナースさんたちは手馴れたように点滴の交換をしていく。
邪魔になるかと思ったけどそばにいた方が親父も大人しくなるからそこにいていいとの事。厳しいことを言うナース長も優しさゆえなのを私もよく知ってる。
「はい、これでよし、と。待たせたわねアイリン。まだ話し足りないのはあんたも同じなんでしょう？
あんまり夜遅くまで話しすぎないようにするのよ」
『！わかった、ありがとナース長！お疲れ様！！』
ばいばい、おやすみなさい、と去っていくナースさんたち。
彼女たちを横目に親父は少し疲れたような顔をしていた。
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葵(プロフ) - なこさん» なこ様コメントありがとうございます！キュンしていただけて何よりです！エースとのお話、まだまだお届け出来ればなと思ってますのでこれからもこの作品をよろしくお願い致します！ (2022年12月26日 8時) (
レス) id: c7e0276671 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - いつも楽しませていただいております！！ついにヒロインがエースに想いを伝えて♡キュンさせて頂きました♡♡♡これからも応援しています！！ (2022年12月25日 22時) (レス) id: 1d7515ff1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2022年12月4日 17時
