18.あの日引けなかった ページ23
どん！
立て続けにもう1発。
その2発の弾丸は男の心臓と脳幹を寸分の狂いもなく貫いた。
2発の風穴が空いたのはローの目の前に立つ大男。
「ん！んん！？んええええ！？
ドフィィィイ！！え！ええええええ！！
なっ！アイリン！アイリンがやったのかぁ！？
なんで！ねぇねぇなんで！どゆことー！？」
全てが私の計画通り、そして一瞬の出来事だった。
ー
時は遡り、数分前。
私がローに抱きついたのは守るためのものではなく計画を彼に伝えるためのフェイクだった。
勿論、時間稼ぎとローを守るためでもあったけど。
『能力をまだ使う体力が残っているなら、私を逃がすふりをしてドフラミンゴの真後ろに飛ばして。
そしたら私が必ずやつの手から銃が離れるタイミングを作るから、手元から離れたその一瞬の隙に私の手に持つこの石ころと銃を交換して。
あとは私に任せてくれれば大丈夫』
急に一方的に伝えた作戦だったけどローは私の言った通り真後ろに飛ばしてくれた。
射撃には自信があった。
皮肉にもドフラミンゴファミリーで培った暗殺技術で暗闇の中でも人間の急所を1発で射抜ける程度の腕にはなった。
ファミリーの中で射撃の腕で私の右に出る者はいない居ないと自他ともに認めるほどに私はその技術を身につけた。
飛ばされた先で、砕けた瓦礫から鋭いものを選び取るとドフラミンゴの右肩を狙う。
タイミングはローを撃つために引き金を引こうと筋肉が緊張する一瞬。その1秒にも満たないであろうわずかな時間に着弾しなきゃならない。
見聞色の覇気と観察眼を最大限に引き出すと共に、自分の殺気と気配は空気に溶け込ませる。
今
『ロー！』
撃たれるローを悲観するように見せ掛けた合図。
私の声に反応し、あの男が銃を撃つモーションに入ったその時。
指先だけに施した武装色の覇気で瓦礫の欠片をドフラミンゴ目掛けて弾いた。
そして銃の構え。
一度使ったことのある銃なら私は外さない。
そう、あの忌々しいドフラミンゴの銃で。
「シャンブルズ」
-優しいコラさんがあの日引けなかった引き金を引きに来ただけだ！！
どん！
どん！！！
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葵(プロフ) - つばめさん» つばめ様コメントありがとうございます。続編でゾウ編やワノ国編も少し書けたらなと思っていますのでよろしければ今後ともこの作品をよろしくお願い致します！ (2022年12月6日 10時) (
レス) id: c7e0276671 (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - 読んでいて楽しいです この後の彼らの絡みやゾウ編ワノ国百獣海賊との決戦編などいろいろ見たいです (2022年12月5日 23時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - 朔さん» 朔様コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しい限りです！今後ともこの作品を何卒よろしくお願いします！！ (2022年12月3日 8時) (レス) id: c7e0276671 (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - はじめまして！とてもおもしろいです！続きがすごく気になります！無理のないよう、これからも更新頑張ってください！応援してます^_^ (2022年12月3日 0時) (レス) @page41 id: e897ea96c1 (このIDを非表示/違反報告)
葵(プロフ) - うささん» うさ様コメントありがとうございます！とってもありがたいお言葉励みになります！今後ともこの作品をよろしくお願いします！ (2022年12月1日 8時) (レス) id: c7e0276671 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2022年11月16日 19時
