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酷く時間が経つのが遅く感じた。
嫌に心臓が早く動いている。Aの心臓は止まっているというのに余計な程に働くそれに悔しさを噛み締める。
「…ッ戻った！」
「ッ！！」
「「「「ぃよっしゃァァァァア！！」」」」
「気を抜くな、助かると決まった訳じゃねェ！オペ室は」
「準備できてます」
「直ぐに処置を始める。シャチ、ペンギン、入れ」
「ッおい！」
「なんだ、1秒でも惜しい」
「Aを助けてくれ…ッ！頼む…ッ！！」
「…最善を尽くす」
それから、Aが手術室から出てくるのを待つ間の時間は人生で一番長く、重く生きた心地がしなかった。自分の手当ても断り、手術室の前で祈り続けた。
ついに、扉が開き中から出てきたAは数本の管と酸素マスクをつけられた状態ででてきた。
「ッAは！？」
「そんなでかい声出すなって、まぁ気持ちはわかるけど。
大丈夫、一命は取り留めた！後でキャプテンに感謝しろよー？」
「ッッ！！よかっ、た……！」
感極まってその場に崩れ声を上げて泣いた。
肩を叩くジンベエもその目に涙をうかべ、更には良かったなぁ火拳〜〜ッ！とファンシー帽子の2人組も男泣きしていた。なんだお前らいいやつだな…！
「あの目付き悪ィやつは？」
「キャプテンのことか、酷い言い草だな。キャプテンはAの処置が終わってすぐ麦わらの処置に入ったよ。あっちもなかなか重症だからな、もうしばらくかかるんじゃねェかな」
「そ、そうか…ルフィの…」
本当にあいつすげェやつだったのか。
とても医者には見えない風貌だったが人は見た目によらないとは言うしな。出てきた時にはよくよく礼を言わなくては。
「良かったなぁ、エースさん」
「ッあぁ！ジンベエもありがとな、そばにいてくれて心強かったぜ」
「なんの。わしゃぁ何もしておらん。それより彼女の元にいてやらんでいいのか？」
「あ…でもルフィも心配だ」
「ルフィ君ならわしが見ておく。手術が終わったらお前さんにも声をかけに行く」
「！ジンベエッお前ってやつァほんとに気が利くな！頼むッ」
Aの部屋どっちだ？と聞くと、さっきまで泣いて喜んでいた2人組が神妙な雰囲気で俯いていた。
「…なぁ、火拳」
「あ？なんだよ」
「遅かれ早かれわかる事だから言うけどさ、Aな……」
__目が覚めるかは分からねェんだ。
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葵(プロフ) - 十六夜紅葉@斎藤一推しさん» 十六夜紅葉様、前作に引き続きコメントありがとうございます。応援とても励みになります！これからも楽しんでいただけるようなお話を更新していきますので宜しくお願い致します！ (2023年4月1日 21時) (
レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
十六夜紅葉@斎藤一推し(プロフ) - 続編おめでとうございます！面白いですね！これからも更新頑張ってください！！ (2023年3月31日 9時) (レス) id: 25ee4b6236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2023年3月30日 13時
