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何だかまずい予感がする。
「オラァッ！」
『ッごめんなさい…！』
間一髪で攻撃を避けつつ練習よりもずっと威力の強い蹴りをいれると海兵さんはかなり吹っ飛んでしまった。
あそこに、エースがいる。
姿は見えないが、そこに確かにいる。
方向転換にかけたブレーキは自分でも恐ろしくなるほど素直にかかった。急げ、エースもとへ…早く…ッ！
もう足がどうなろうと構うものか。
エンジン全開！
ジェットバースト！！
足がいつまで持つかなんてもう分からない。
でもここで賭けなきゃ、ここまで来た意味が無い。
私には度胸がある、だなんて私は一度もそんなこと思ったことは無い。
けど、彼はそう言ってくれた。
自分のことを信じられずとも、エースの言葉なら信じられるから…彼に恥じぬ、自分でいたい！！
『はぁっ、はっ、はっ、えーすっ！！はぁっ！』
見えたッ！！
が、その視界に入ったそこには…
映像に映っていた、マグマの能力者。随分傷だらけで蹲るエース。その後ろで膝を着く彼の弟。
そしてマグマの男は拳を振り下ろした。
その矛先は彼の弟…そして彼を庇う……
『ッ！』
だめだ、この速度じゃ間に合わない…ッ！今出せる最高速度だというのに。
届か、ない…
__諦め早い人は負けやすいからね〜
『まぁ、そうでしょうね』
「なんでか分かるかい？」
『え、気持ちが足りない的な…？』
「ざっくり言ったね〜、まぁそういう事よ。
人間諦めると体って動かなくなるもんでね〜試合終了最後の一秒、気持ちの持ちようで勝ち負けが決まったりする。まぁ諦めないって口で言うほど簡単じゃないけどね〜。俺も諦めちゃう方だし。
でもたまに居るんだよ、諦めてる暇があったら手足動かせってやつがね」
『スポーツマンですね』
「スポーツじゃなくても一緒さ。強い心が体を先に動かすって言うのは、俺は珍しい話じゃないと思うな〜。
ま、Aさんは試合出る目的じゃないもんね。
よし、無駄話はこれくらいにしてトレーニング続けよっか！」
私の方が早く
パシッ
ズシャァァ
両手に2人の腕を掴んで地獄のような熱気を猛スピードで横切った。
そしてすぐに足がもつれ顔面から転んだ。
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葵(プロフ) - 十六夜紅葉@斎藤一推しさん» 十六夜紅葉様、前作に引き続きコメントありがとうございます。応援とても励みになります！これからも楽しんでいただけるようなお話を更新していきますので宜しくお願い致します！ (2023年4月1日 21時) (
レス) id: d6d31879de (このIDを非表示/違反報告)
十六夜紅葉@斎藤一推し(プロフ) - 続編おめでとうございます！面白いですね！これからも更新頑張ってください！！ (2023年3月31日 9時) (レス) id: 25ee4b6236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵 | 作成日時：2023年3月30日 13時
